【ポッドキャスト #46】高市首相が誕生! 政治家・政党とSNS
10月21日、日本史上初となる女性の総理大臣が誕生。自民党の高市早苗さんが第104代総理大臣に就任しました。
高市首相は15年前からXを使い、積極的に情報を発信(フォロワー約225万人)。
最新のデジタルメディアであるSNSは、個々人と直接コミュニケーションすることも可能です。
政治家も政党も、国民と向き合うためにはSNSの活用は避けて通れません。
音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#46
・Spotify:#46
以下、テキスト版です。ぜひご一読ください。
■女性初の総理”誕生とSNSの力
荒木:
10月21日、高市早苗さんが日本史上初となる女性総理になりました。
このニュースを聞いた時、広報的にまず注目したのが 「発信の強さ」 でした。
濱口:
そうですよね。就任直後からSNS運用の話題が出ましたよね。
荒木:
高市さんは実は、15年以上前からX(旧Twitter)を積極的に使ってきた政治家。
フォロワーは約225万人。
これは「偶然のバズ」ではなく 「継続的な発信の積み上げ」 の結果です。
■SNSは「政治広報」を根底から変えた
荒木:
SNSの本質は “中間を飛ばして、個人と直接つながる” こと。
これは政治広報にとって革命的。
濱口:
確かに、テレビや新聞を中継しない発信って、完全に新しい時代ですよね。
荒木:
そう。
政治家が直接国民と対話できる。
国民もまた、政治家へ直接声を届けられる。
これは 「関係性の民主化”」と言えるんです。
■SNS時代の政治家に求められるのは「継続的な人格の露出」
濱口:
でも政治家のSNSって、一歩間違えると炎上のリスクもありますよね。
荒木:
あります。
だからこそ必要なのが、
「人格の一貫性」=“政治家としてのニュースルーム” です。
濱口:
ニュースルーム?
荒木:
企業で言えば「蓄える場所」。
政治家なら、自分の言動・判断基準・価値観を“継続的に蓄積する場所”が必要なんです。
それがSNSでもいいし、ブログでもいいし、記者会見でもいい。
重要なのは 一貫した露出=人格の可視化。
■なぜ高市首相はフォロワー225万人を獲得できたのか
濱口:
それはやっぱり「継続」の力ですか?
荒木:
ええ。
政治家は“伝える職業”でもありますから、
長期にわたる発信の積み上げは信頼の積み上げになる。
しかも、
・批判も受け止める
・賛同もシェアする
・説明責任も果たす
これらをSNSで日常的にやってきたことが、大きい。
■政治家も政党もSNSを避けて通れない理由
濱口:
では、今後すべての政治家にSNSが必須になる?
荒木:
私は、「避けられない流れ」 だと思っています。
理由は3つ。
1)国民の情報源の中心がSNSに移った
2)中間メディアを介さずに“関係資本”を積み上げられる
3)発信のリアルタイム性が政治の透明性を高める
特に3つ目が重要。
SNSは、「政治家の透明性」を測るリトマス試験紙になりました。
■まとめ
荒木:
政治家に限らず、
企業でも個人でも、
情報発信は「人格の可視化」が中心になっています。
政治家のSNSもその延長線上。
濱口:
広報という言葉の意味が、政治の世界でも根本から変わりつつあるんですね。
荒木:
まさにそう。
政治も企業も「情報戦略=関係資本の設計」ですから。
以上

