【ポッドキャスト #49】そもそも「戦略」って何だろう?(3)
情戦戦略とは価値をつくるための設計図です。では、どうすれば、価値を生み出せるのか。
価値創造の核心要素は、「感情と「関係」です。
企業に関わる人たちの感情を「可視化」してストックする場所がニュースルームです。
音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#49
・Spotify:#49
以下、テキスト版です。ぜひご一読ください。
◆はじめに
荒木:12月になりました。今日は「戦略三層構造」の続きとして、企業が成長していくために絶対に 欠かせない二つの要素──感情 と 関係について深掘りします。
濱口:荒木さんが最近ずっと強調しているキーワードですね。
◆三層構造の復習
荒木:戦略には三層あります。
経営戦略=ステークホルダーとの約束
コミュニケーション戦略=その約束を共に果たす実践
情報戦略=共創した価値を蓄積し、循環させる「媒体戦略」
この媒体がストック(蓄える)とフロー(流す)の2種類。 ニュースルームは「蓄える場=ストック型メディア」です。
◆企業成長の核心は「感情」と「関係」
荒木:企業が「選ばれ続ける状態」になるためには、論理やKPIの前に、感情と関係を理解する必要があります。
感情とは、
社員・顧客・パートナーが行動し、体験したときに必ず生まれるもの。
関係とは、
感情の蓄積によって「深まっていく距離」のことです。
◆感情には「資産」と「資本」の二面がある
荒木:会計の概念に近いのですが、感情は
感情資産(アセット)=蓄積された結果
感情資本(キャピタル)=価値を生み出し続ける能力
の両方を持ちます。
体験→感情 →意味付け(文脈化)この三点セットがそろうと価値の最小単位になる。
濱口:「情報の最小単位=事実 × 感情 × 文脈」ですね。
◆社員の体験は「企業の物語の一部」である
荒木:社員は毎日、企業の歴史の一部を歩んでいます。だから社員の体験は「個人の感想」ではなく、企業価値を構成する物語そのものです。
一人の気づきや感情が眠ったままだと、時間とともに企業の奥底に沈んでしまう。 それは「価値の損失」です。
◆だからニュースルームは「感情をストックする場」
荒木:体験から生まれた事実・感情・意味付けをデジタルで蓄積できるようになったのが現代の革命。
ニュースルームとは、感情資産をストックし、未来の価値に変える母艦です。
濱口:SNSで「バズるネタ」を探す前に、自社の中にある「眠れる価値」を言語化することが重要なんですね。
◆価値創造の起点は「内側」にある
荒木:企業が新しい価値を生み出すとき、外からインプットする前に、まず自社の中に眠る感情資産を可視化することが先です。
次回は、この「関係」についてさらに深掘りします。

