【ポッドキャスト #52】番組1周年記念「振り返りと総括」(2)
1周年の振り返り後半回。
ニュースルームは、単なるオウンドメディアではありません。事実・感情・文脈を蓄積し、ステークホルダー同士の関係性まで残せる広報の中核装置です。
広報は経営のど真ん中に位置づけられます。1年の4段階にわたる進化の曲線もたどります。
音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#52
・Spotify:#52
以下、テキスト版です。ぜひご一読ください。
◆6つのテーマの後半戦は「仕組み」と「戦略」
荒木
前回は6つのカテゴリーのうち、4つまで振り返りました。
今回は後半戦として、
広報の仕組みと広報の理論・戦略について話していきたいと思います。
濱口
ニュースルーム、オウンドメディア、広報DX…。
このあたりは、荒木さんの象徴的なテーマですよね。
荒木
そうですね。
特にニュースルームは、単なる手法ではなく、
広報のあり方そのものを変える仕組みだと思っています。
◆ニュースルームは「蓄積できる」唯一の広報装置
荒木
紙の広報誌、社内報、株主通信の時代は、
情報は配られて終わりでした。
どこかに消えていく。
でも、ニュースルームがデジタル空間に生まれたことで、
事実・感情・文脈を蓄積できるようになった。
濱口
「蓄積できる」という視点は大きいですよね。
荒木
しかも、企業とステークホルダーだけでなく、
ステークホルダー同士の感情や共感まで、
時間を超えて残せる。
この可能性は、まだ誰もちゃんと定義できていない。
だからこそ、私はニュースルームを
理論として定義する必要があると思っています。
◆ニュースルーム理論を、学会で定義する理由
荒木
実は2026年8月、日本広報学会で
「ニュースルーム理論」を論文として発表する予定です。
濱口
ここで初めて宣言されましたね。
荒木
ニュースルームという言葉は使われているけれど、
明確な定義も、体系的な研究も、まだ世界的に途中段階。
だったら、
実務と思想の両方をやってきた立場から定義する。
それは使命だと思っています。
◆戦略の三層構造で、広報は経営のど真ん中へ
荒木
話を本題に戻しますね。
最後の4回で話してきたのが、
戦略の三層構造です。
・経営戦略
・コミュニケーション戦略
・情報戦略
この3つは分離できない。
濱口
結果として、「広報=経営そのもの」という話になりました。
荒木
そう。
感情と関係性。
この2つをどう設計し、どう循環させるか。
それが、広報であり、経営なんです。
◆計画はなかった でも、進化曲線はあった
荒木
振り返ってみると、この1年は4段階に分かれていました。
1、問いの提示
2、情報と社会
3、実践と制度
4、戦略と統合
計画していたわけじゃないけれど、
ちゃんと進化の曲線を描いていた。
濱口
めちゃくちゃ「ちゃんとしてる」1年でしたね。
◆次の30年へ。2026年1月1日の宣言
荒木
2026年1月1日、
当社ニュースルームで30年ビジョンの宣言を出します。
還暦を迎え、
次の30年をどう生きるか、どう残すか。
広報、ニュースルーム、関係資本。
全てはここから次の章に入ります。

