初級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 広報PRって何するの? はじめに

こんにちは。荒木洋二です。

初級講座「Ⅰ.理論・基礎知識編」の最後は「広報 PRって何をするの」です。まず、これまでの理論・基礎知識編を振り返り整理してみましょう。私たち、多くの人たちが所属している企業・組織とはそもそも何だったんだろう、という「そもそも論」が始まりました。それを明らかした後にその企業・組織が行う広報PRとはそもそも何だったのか。どういう意味で何をすることで、何の目的でで行うのか。このことを明らかにしました。そして、利害関係者である「生活者」は情報をどう選ぶのかについて触れました。

一つ一つ解き明かしたうえで、広報PRをどんな目的で行うのかが分かったうえで、広報PRとは具体的には何をするか、ということを明らかにするのがこれからの講座です。もう一歩踏み込んで振り返りましょう。

・そもそも企業組織とは?
そもそも企業・組織とは、社会を構成する(人格を持つ)主体です。社会の存続のうえで、存続を前提にして初めて成り立つ存在です。そして、価値を共に生み出す仲間たちと社会の役に立つことで存続できるのが企業・組織です。ゆえに価値を生み出し続ければなりません。すなわち、稼ぎ続けることによってしか存続できないのが企業・組織です。

・そもそも広報PRとは
そのような存在である企業・組織が行う広報PRとは、そもそも何なのか。価値を共につくる仲間たち、つまり利害関係者がいなければ価値を生み出すことはできません。価値を生み出さなければ、企業・組織は存続できません。ゆえに利害関係者こそが「経営資源」なのです。経営資源である利害関係者と良好な関係を築くことが広報PRです。そして、利害関係者から選ばれ続け、共感に基づく信頼関係をずっと継続していくこと、これが経営における基礎体力づくりです。経営における基礎体力の強化に当たります。広報PRとは企業・組織の経営における基礎体力づくりを行っているのです。

・広報PRって何をするの?
今回が最後の講座となる「広報PRって何をするの?」です。広報PRとは経営における基礎体力づくりでした。つまり、組織としてコミュニケーション活動をするということです。組織としてのコミュニケーション活動として大事なことが、(以前も述べましたが)利害関係者を理解できるのか、そして、利害関係者に自らの価値が伝わるかどうかです。利害関係者を理解し、価値を伝えるためには「価値が伝わる仕組み」が必要です。

最後の講座は次の四つに分けて説明を進めます。
1,組織としてのコミュニケーションについて触れます。
2,伝わらなければ意味がありませんから、「伝わる」ということをひも解いていきます。
3,広報媒体とは一体何なのか、ということについて説明します。これは実務能力編にも深く関わってきます。おそらく本eラーニング講座をご覧になっている、受講しているのは現場の広報担当者が多いのではないでしょうか。あるいはこれから広報担当者を目指す人たちではないでしょうか。
4,広報担当者の立場と役割について確認して講座を締めくくります。

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