【アンケート調査結果】オンライン・ワークショップ「広報媒体作成の作り方と使い方」の参加者アンケート

◆本アンケート調査について

本アンケート調査は、当社主催のオンライン・ワークショップ「広報媒体作成の作り方と使い方」(毎週水曜日開催)の参加者に対して実施した。今回の結果は、2021年1月1日〜10月末日までの調査結果である。

◆ファシリテーターからの総評

4時間という長丁場にもかかわらず、最後まで熱心に受講する参加者が大半だ。
着任間もない広報担当者や、「一人広報」として現場業務に当たる人たちが主な受講層だ。書籍を読むだけではなかなか理解できないと四苦八苦している状況で、インターネットで検索して当ワークショップにたどり着いたようだ。24年にわたる広報人生での失敗も含む多くの経験を踏まえて、惜しみなく知見を披露したつもりだ。アンケートを見ると、大半の人たちが無料であることと、その実践的で具体的な内容に満足していた。

ただ、「メディアで露出するための企画の立て方」というような内容を期待していた人たちにとっては、期待外れだったに違いない。プレスリリースをマーケティングの一環として位置付け、メディア露出のみを成果とする傾向が、現在の企業社会には厳然と存在していることは事実だ。その視点からすると、役に立つ内容ではなかったとの感想はうなずける。

改善すべき点もあった。アンケートに回答する参加者がここ3カ月ほど、減少傾向にあった。

プレスリリースは重要だが、利害関係者の中で、主に報道関係者に向けた発信手法に過ぎない。大局的な観点で経営と現場の実務を立体的に捉えるべきとの考えで、ワークショップの中で訴えてきた。ただ、広報、PR(パブリック・リレーションズ)の重要性や簡単な歴史、プレスリリースの事例などを熱心に語ったてきたが、情報過多で消化不良を起こしている参加者が少なくないことに気付かされた。「ワークショップ」と銘打ちながらも、一方的な講義のみだった。
11月からは内容を改め、講義の初めに知識の確認・整理のための質問を投げかけるようにした。個別のチャットで回答を送ってもらう形式だ。加えて、プレスリリース作成の演習を取り入れた。事前に課題として資料を送付していた企業のタイトル、サブタイトル、リード文をその場で作成してもらった。後ほど、実際に記者クラブに投函されたプレスリリースを表示し、「答え合わせ」を行った。同リリースを機に報道された記事3件も確認することで、自社の情報発信からどのように報道につながるのか、その一端を垣間見れるように工夫した。

◆ワークショップの内容について

当ワークショップは、現在は月2回、プレスリリース編(所要時間4時間/隔週)を開催している。講義時間は50分、その後5分の質疑応答と5分の休憩をはさみ、行った。受講環境でマイクをオンにできない参加者もいるので、基本はチャットで質問を受け付けた。

ワークショップで使用したレジュメはアンケートページからダウンロードできる。プレスリリース編は150ページほどだ。以前開講していた、ニュースレター編(同4時間)、ファクトブック編(同3時間)のレジュメもダウンロードできる。ニュースレター編は224ページ、ファクトブック編は136ページだ。

広報PRに関する書籍を読む機会はあるが、それだけではなかなか実践では生かせない。現状、日本では大学でも社会でも、広報PRをしっかり勉強する機会はあまりにも少ない。参加者の所属企業のほとんどが、配信事業者のサービスを利用して、熱心にプレスリリースを配信している。しかし、記者たちと直接コミュニケーションする機会には恵まれていない課題がうかがえた。プレスリリースを記者クラブに投函している企業もほぼ皆無だった。当ワークショップのプレスリリース編では、記者クラブに関しても説明している。

内容については満足度も高く(「参加して良かった」87%、「どちらかといえば、参加して良かった」12%)、自由回答では「無償でここまで教えてくれるとはありがたい」などの感想も少なくなかった。

◆ファシリテーターについて

ワークショップ全体として、講師兼ファシリテーターからの一方通行とならないよう意識したプログラムを構成した。特にプレスリリース編では、演習として課題を事前に提示し、できる範囲で取り組むよう求めた(注:課題提出は参加条件でなない/ワークショップでより多くのことを吸収できる準備との位置付け)。

課題内容は、ある会社の資料を送り、プレスリリースの基本要素である「5W3HYTT」に整理する。当日朝、実際のプレスリリースを送り、講義中にプレスリリース、そのリリースがもとになった記事3本を紹介した。プレスリリースを記者クラブに投函することでどう報道されたのかを確認し合った。

ただ、前述のとおり、実際は一方通行になっていたことを反省し、11月からはプレスリリース作成の演習を組み入れている。


ファシリテーターに関するアンケート結果は「分かりやすかった」が73%、「どちらかといえば、分かりやすかった」が22%と、概ね満足だったようだ。

◆開催時間について

プレスリリース編は2020年秋から始めた。当初は1回1時間全5回、5週間をかけていた。毎週課題も出していた。途中での離脱者が多かったこともあり、現在の形式に変更した。4時間は明らかに長丁場だ。事実、「長すぎた」「どちらかといえば、長すぎた」を合わせると46%に上った。ただ、途中退室を認め何度参加しても構わないことを伝えたこともあってか、「適切だった」も53%あった。

今後のアンケート結果を注視しながら、開催時間については最適な所要時間を探っていきたい。

◆参加された皆さんへ

ワークショップ 参加者各位
 このたびは平日の勤務時間中にもかかわらず、4時間にわたるワークショップにご参加いただきまして、誠にありがとうございました。チャットで多数の質問も頂き、皆さんが現場で課題に直面しながらも真剣な取り組んでいることがうかがえました。(講師・ファシリテーター 荒木 洋二) 

◆参加者の声

昨日はありがとうございました。セミナーを受け、ファクトブック作るぞ!と、いまはやる気に満ち溢れています。おそらく取り組み始めると大変すぎて心が折れるのだろう…という想像も同時にしています。ぜひeラーニングにも登録して勉強したいと思います。

個人事業立ち上げを目指しています。 これからの取り組みに大変参考になる内容でした。 ありがとうございました。

とても分かり易く、ご説明頂きありがとうございます。

途中退出してしまい大変失礼致しました。

e-learning、ぜひ活用させて頂きたいです。

何がわからないのかわからないという状態で受講しました。資料の提供もあり、後からゆっくりと考えて理解を進めることができそうです。もっと理解を深めたいと思えるようになったら次のステップへ進んでいきたいと思います。全く知識のないものにも学ぶ機会を与えてくださりありがとうございました。

広報に転職するには?と悩んでいた時に講座を見つけました。少し難しかったですが、プレスリリースの書籍を読んでも分からなかった部分がクリアになりました。

メモを取りながら進めていたのですが、途中からスピードが早く、聞くだけになり頭に入らなかったので、資料で復習します。ありがとうございました。

早口の部分も見受けられたので、資料がもう少し細かく記載されていたら良かったです。

4時間は長いので2日に分けるとかして頂けたら幸いです。

講師の先生も声が枯れてしまいます。

資料を頂いた後、メモを書き込みにくいので、背景が黒色でなければ嬉しいです。

大変分かりやすいお話でした。私の所属では、まだ広報に関しては、戦略的な取り組みはできておらず、教えていただいたことを実務に活かすことが現状できないのが実際です。

しかし、内部にはその重要性を敏感に感じ、広報体制の構築、ブランド維持や管理を本格的に取り組む必要があるのではないかと考えている者は少なくありません。

今後行われるセミナーについても、参加させていただき、理解を深めて参りたいと思います。参加させていただく際は、どうぞよろしくお願い申し上げます。

大変勉強になりました。ありがとうございました。

ファクトブックについつ、全般的に学ぶことができ、とても勉強になりました。ありがとうございました。

教科書的な体系立てた知識情報は理解できました。ありがとうございました。

ある程度時間をとったセミナー且つワークショップと記載がありましたので、

もう少し具体的なところまで深堀りいただけることを期待しました。

例)ワークシートの情報整理の仕方・切り口なども、ワークをやりながら or 事例を見ながら コメントいただければ最高でした。

歴史や背景の話は、なかなかこのような機会でないと知ることが出来ないので、お話しいただけて面白さを感じました。以上です。

長時間のセミナー、ありがとうございました。

1日で完結するセミナー構成は良いのですが、やはり4時間は長いので最低でも2時間×2日間として行うとよいかなと思いました。1日目の終わりに課題を出して、2日目の頭に課題の解説をするという形式にしてもらうと、解説に集中して聞くことができると思いました。

非常に勉強になりました。ありがとうございました。

オンライン形式で限られた時間内では難しいのかもしれませんが、5W3HYTTシートを埋めた後、実際にプレスの文章にどのように落とし込んで書いていけばいいか、タイトル・サブタイトルの実際の付け方など、実践方式で学べたらより理解が深まったと思います。

適度に休憩をはさんでいただけて、また、同じ内容の講座で別の回の受講が可能なのでとても受講しやすいと感じました。大変多くの事を学ばせて頂きましたありがとうございます

今後ともよろしくお願い致します

荒木先生の記事がその後どのように取り上げていただいたなどご経験の結果をもう少し拝見したかったです。大満足な内容でしたのでそれ以上はありません。ありがとうございました。

資料取得のため、再度アンケートにお答えしております。よろしくお願いします。

広報とは何かを学ぶことができ貴重な時間でした。

ありがとうございます。

とても理解しやすい講義をどうもありがとうございました。

また機会があればよろしくお願いいたします。

自主学習では学びきれない細かな部分も学ぶことができました。疑問点もすぐに回答してくださり、その場で解消できたので参加して良かったです。

非常に勉強になりました。事例も多く、間に質問もできるという形が良かったです。ありがとうございました。

私はよく業務でオンラインワークショップを運営するため、ご参考までですが、セミナーでは開始から画面表示をONにして、ミーティングに参加した方に声をかけ、できれば参加者も画面表示ありで講義を行うと、よりインタラクティブになり理解度や満足度も高まる傾向にある点をコメントいたします。

全体としてお話を聞き取りやすく分かりやすく、完成度の高い講義と感じました。広報を必要とする方にお勧めしたいと思います。

広報の基本を改めて学び直すことができ、とても有意義な時間でした。ありがとうございました。

資料が文字ばかりだったのと、要点がいまいちつかみにくかったです。

今回、多々学ぶことができとても有意義なワークショップに参加できたと思っております。復習もeラーニングでさせていただき、ニュースサイト関連のワークショップにも参加させていただければと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

かなり駆け足であったが、有用な情報が詰まっていて非常に参考になりました。

当日にご無理申し上げまして、参加させていただき誠にありがとうございました。

想像以上に盛りだくさんで、時にメディア業界の内側の話もあり、重要な部分を繰り返しお話いただいたことでプレスリリースについて認識をあらためることができました。さらに各種メディアの記事などをよく読んで研究し、理解を深めて参りたいと存じます。

なお、復習を兼ねまして、近日中にプレスリリース作成準備用に5W、3H、YTT の記入シートもお送りいただけますと幸いです。ダウンロードリンクに含まれているようでしたらそちらで確認させていただきます。引き続きどうぞ宜しくお願い申し上げます。

受講させていただきありがとうございました。自身の知識が少ないため長時間のセミナーについていけるか不安でしたが、一通りの流れに沿って学ぶことで流れが理解しやすく、非常に勉強になりました。

ありがとうございました。

最後の質疑応答時間がもう少し長いとさらに良いかと思いました。

昨日は大変お世話になりました。初心者向けかと思いきや、新しい学びや知識も多くいただくことができました。今後の広報活動に生かして参ります。ありがとうございました。

時間は長いですが詳しく教えていただき助かります。再度参加させて頂きます。

大変勉強になりました。一人広報でまだまだ不安はありますが、

教えていただいたことを参考に、精進してまいります。

ありがとうございました。

ありがとうございました、参考にして広報活動頑張りたいと思います

貴重なお時間いただきありがとうございました。

先日はセミナー参加させていただきましてありがとうございました。

また、アンケート提出を遅くなり申し訳ございませんでした。

とても勉強になりました。引き続きよろしくお願いいたします。

事前ワークの答え合わせがあると良かったです。

結局、自分が書いた5W3HYTTシートが合っているのかどうがわからないので。

参考になるお話をありがとうございました。早口で聞き取りにくく…理解が追い付かない場面も。ただ聞いているだけでの長時間受講は正直苦痛でした。ワークショップという名目なら、各講末ごとの「質疑うけつけます」というだけでなく、もう少し参加型のワークを盛り込んでみていただいてもよかったのかなと思います。

あと、アンケート設問が複数回答MAだと矛盾が出てしまう気が。

上記はSA設計がよろしいかと思います。

色々知らないまま広報担当となり、わからないことだらけで間違いも多くお恥ずかしい限りでしたが、とても勉強になりました。

ご紹介いただいた本も早速購入しようと思います。

また別の講座にも申込したいと思いました。

ありがとうございました。

   
 

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