ブランディングのエッセンス

◆エッセンス1 
経営課題の本質
「もっと売れるはずなのに」 「もっといい人材がいたら」 「なんで思った通りにいかないんだろう」、 これらの課題における共通点は何でしょうか。
その本質は「今より選ばれたい」ということです。
社員から、顧客から、取引先から、地域社会から、つまり、みんなから全方位360度から選ばれたいということです。

◆エッセンス2 
そもそも企業とは
そもそも企業とはどんな存在なのでしょうか。
お金儲けをするための箱(モノ)ではありません。
企業は仲間と共に価値を生み出し、社会に役立つために存在しています。
企業は社会で生きる「人格」をもった存在なのです。

◆エッセンス3 
経営理念とビジョン
企業の在り方が問われています。
この在り方を決定づけるのが経営理念・ビジョンです。
経営者が情熱を持ち、経営理念・ビジョンを掲げて挑戦することが全ての源泉です。 戦略・計画・戦術の土台です。 そして、企業にとっての存在意義そのものであり、唯一無二の意思決定基準です。

◆エッセンス4 
課題の根本原因は選ばれないこと
会社は、日々一つ一つの課題に向き合っています。
では、全ての課題の根本原因は何でしょうか。
突き詰めてみると「選ばれない」ことだと分かります。
みんなから「選ばれ続ける」ために何をすべきか。
この問いから解決の道を歩み出せるのです。

◆エッスセンス5 
企業と市場・社会をつなぐ
企業と市場・社会は「情報」でしか、つながることができません。
つまり、「情報を発信し共有すること」が企業の宿命なのです。
だから、まず自らの存在を「知らせる」。
そして、知らせた「みんな」から「選ばれる」。
「知らせるための情報」と「選ばれるための情報」は違うというのです。

◆エッセンス6 
諸悪の根源? カタカナ・ビジネス用語
「PR」「アピール」「プロモーション」の違いを説明できますか?
「マーケティング」と「ブランディング」の関係を説明できますか?
もし、説明できないのであれば、やっている「つもり」になっているだけです。
「つもり」のままでは何の成果も生まれません。

◆エッセンス7 
三つの公式情報
企業が発信しなければならない三つの「公式」情報とは何でしょうか。
企業の能力を示す「表舞台」
企業の魅力を表す「舞台裏」
企業の未来を記す「夢舞台」
これらの情報を適切に伝えることが選ばれることに繋がるのです。

◆エッセンス8 
三つの公式情報の使い方
公式情報は何のためにどんな使い方をすればいいのでしょうか。
「表舞台」の情報は、企業の能力を「みんな」に知らせるために使います。
「舞台裏」の情報は、企業の魅力を伝え、「みんな」から選ばれるために使います。
「夢舞台」の情報は、企業の未来を見せ、「みんな」から選ばれ続けるために使います。

◆エッセンス9 
右脳と左脳の役割
左脳は理性をつかさどる脳です。
正しく知るための脳で、暴走しないように理性でブレーキを掛けます。
右脳は情緒をつかさどる脳です。
共感や魅力を感じて選ぶための脳で、感情を爆発させアクセルを踏みます。
右脳と左脳を刺激する情報は別なのです。

◆エッセンス10 
コミュニケーションの棚卸し
選ばれ続けるためには「みんな」と正面から向き合うことです。
コミュニケーションとは情報の受発信、共有のことです。
何を「しているのか」ではなく、誰と向き合っていないのか、誰に何を伝えていないのか。
今の自社の現状を把握するためにコミュニケーションの棚卸しは欠かせません。

◆エッセンス11 
広報部(担当者)の役割
広報部が担うのはPRです。
PRはPublic Relaitonsの略です。
企業を取り巻く関係者と良好な関係、信頼関係を築くという意味です。
社員、顧客、取引先、パートナー、株主、地域社会、報道機関とのコミュニケーションを担うのが広報部です。
「みんな」から選ばれ続けるための基礎体力を強化する役割です。

◆エッセンス12 
選ばれ続けるためのリスキリング
選ばれ続けるためには企業としてのコミュニケーション・スキルが問われます。
どんな情報をつかみ、見出し、作り、磨き、伝えるのか。
情報を自由自在にコントロールできるスキルが必要です。
そのために必要なノウハウを学び、スキルを身に付けなければなりません。

◆エッセンス13 
ブランディング機能をインストールする
経営において営業を止めますか? 
経理を止めますか?
開発、仕入れ、採用を止めますか?
全て重要な機能です。
それぞれが連携することで経営が成り立っています。
ブランディングを担う広報部も同様です。
社内にブランディング機能をインストールするためには広報部が欠かせないのです。

◆エッセンス14 
選ばれ続けるためのDX
国内外の先進的な企業では、広報・ブランディングのDX化が進んでいます。
ブランディングのために広報部が運営するウェブサイトがNewsRoomです。 NewsRoomこそ、広報・ブランディングのDXの本丸です。
トヨタ自動車の『トヨタイムズ』が正にNewsRoomなのです。

◆エッセンス15 
組み合わせと積み重ね
マーケティングと同様に、ブランディング(=Branding)は、現在進行形です。
続けなければ、成果に結びつきません。
経営とは全体最適です。
三つの公式情報をさまざまな手法を適切に組み合わせて伝えるのです。
組み合わせを整えながら、丁寧に積み重ねていくのです。
その先に「選ばれ続ける」未来が訪れるのです。

◆エッセンス16 
ブランディングの費用対効果
個々の施策に対して、費用対効果を求めることは重要です。
しかし、最終的には全体最適を目指さなければ、意思決定を間違えます。
ブランディングの目的は、常に現状よりも選ばれ続けるようになることです。
終わりのない取り組みであり、総合力の勝負です。

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