クラファン活動報告⑬書籍タイトル決定の「舞台裏」その1
書籍タイトル決定の「舞台裏」その1
皆さん、おはようございます。暖かいメッセージやご支援に心から感謝しています。ありがとうございます。
私は広報・PRが専門です。この4月から28年目に入りました。それなのに、なぜ、広報・PRではなく「ブランディング」を前面に打ち出した書籍にしたのか。その理由を述べたいと思います。
広報はPRの日本語訳として、業界では知られています。PRとはパブリック・リレーションズの略です。私も講座の中で広報とPRは同意語、同義語だと説明しています。パブリック・リレーションズとは一体何のことか。端的に説明すると「ステークホルダーとの良好な関係構築」ということです。
もっと分かりやすくいえば、自社を取り巻く関係者たち(この場合、経営者・社員、顧客、取引先、株主、地域社会など)と仲間になりましょう、ということです。
喜びも悲しみを苦しみも分かち合える仲間なのです。同じ方向を見つめ、目線を合わせて対等な立場でしっかりとお互いにコミュニケーションを続けることで信頼関係が築けます。われわれは仲間なんだ、との思いがそれぞれの心に芽生え、育まれていきます。
本来の意味は今、述べたとおりです。しかし、現実の企業社会ではそう捉えられていません。もちろん業界にいる人たちは、前述のとおり認識しています。では、それ以外の企業人(ビジネスパーソン)はどう捉えているのか。
自社の取り組み(新商品発売など)が、マスメディアでニュースとして報道されるための活動。
本来の意味とは明らかに違う捉えられ方をしてしまっています。そんな認識がほぼ定着しています。
パブリック・リレーションズの略であるPRに至っては、アピールやプロモーションとの区別もつかず、同類と捉えられています。報道機関でさえ、「自己PR」「観光PR」と平気で使っています。
なので、「広報」を前面に打ち出すと、「ああ、マスメディアで報道される方法ね」くらいに思われ、最初から話が噛み合わなくなるのです。PRも先述したとおりです。
「その2」に続きます。