Backstage #11 誕生秘話「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」
人気商品、ヒット商品には必ずと言っていいほど、人々の心を魅了する「誕生秘話」があります。誕生秘話とは、まさしく商品が生まれるまでの軌跡であり、「舞台裏」そのものです。
2カ月弱ほど前、『静岡新聞』ウェブ版でのニュース(2023年8月29日)に目が引かれました。浜松商工会議所が開催した講演会に関して報じたものです。講演では、アサヒビールマーケティング本部の岡村知明さんが「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」の開発経緯を明かしたそうです。同商品が発売されたのは2021年4月。瞬く間に世間の話題をさらい、私のビール好きの友人は興奮を隠せず絶賛していたのを鮮明に記憶しています。
前述の記事で印象深かったことは、技術の掛け合わせと挑戦する意義です。今やあらゆる分野で、技術などのコモディティ化(均一・同質化)が進んでいるといわれています。イノベーションとは、既存の技術を組み合わることともいえます。私自身、「組み合わせの妙」にイノベーションの真髄があるのでは、と思うことが多々あります。
もっと詳しく知りたい衝動に駆られ、インターネットで「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶 誕生秘話」で検索したところ、(当たり前ですが)アサヒビールのウェブサイト内の「生ジョッキ缶 開発ストーリー」がヒットしました。かなり詳細にわたり、開発までの「舞台裏」が克明に描かれています。さすが大手企業、広報にもかなりエネルギーを注いでいることが見てとれました。
「舞台裏」こそ魅力の宝庫だ、と改めて確信できました。