【ポッドキャスト #44】番組初となるゲストが登場(2) 二宮編集長、大いに語る!
前回に続き、「リクライブ」の二宮翔平編集長がゲスト出演。今回も広報の核心に迫ります。
「受託制作会社にはならない」「僕らの目線で紹介することがみんなにとって幸せ」と言い切れる理由とは?
「台本なし」「一発撮り」のコンセプトが意味するものは、「等身大の可視化」です。
音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#44
・Spotify:#44
以下のとおり、要約しました。
概要
二宮翔平氏が前回に続き、ゲスト出演。彼の採用広報動画に対する企画のスタンスは、第三者視点。社内外広報の実践事例、最新の取り組みを共有。
主要トピック
◆社内キャラクター導入の社内広報施策(二宮氏の支援実例)
・背景
「お化け系」キャラクターを社内合意や投票なしで突如導入。
代表のトップダウン決定により導入開始。
約60人規模の社内で、当初困惑の声。
・施策
本気度を示すプロダクト化:Tシャツ、レインボー箔シール300枚、約60種の絵柄。
物語ページの整備。
全社員へ配布し、親近感と接点を創出。
・成果
当初懐疑的だった若手層も、現在はPCに貼るなど、自発的利用・家族からの好反応。
学び:中途半端にせず「本気で作る」ことが受容と浸透の鍵。
説明不要な「かわいい」は強力な共通価値。
◆リクライブの制作スタンス:受託制作をしない事業モデル
・原則
受託制作(要望の実装)を拒否。
事業会社、メディアとして第三者視点で企業を紹介。
忖度なし・台本なしで、求職者と企業双方に益する「等身大の可視化」を重視。
・企画の進化
2021年4月開始「社長の時間」:社長に過去・現在・未来について1時間で聞く。
2022年7月29日以降:後半で社内ツアーへ拡張(オンラインで社内を巡回)。
オフィスツアー型に発展し反響増。
・広報論との接続
広報は経営機能。広報担当は社会と企業の中間に立つ「社内記者」の視点必要。
ディレクション層の希少性と重要性を指摘。課題設定と意思決定の仕事を担うことが価値。
領域の線引き(採用広報に特化、売上高直結案件は範囲外)で事業の質を担保。
◆EN(旧エン・ジャパン)とリクライブの新規企画
・背景
EN側は自社で強力な採用広報を展開:『en soku(エンソク)』。
動画345本超を内製。
2019年、「社内報アワード」のウェブ社内報部門で金賞の実績。
EN側からリクライブに「第三者視点で社外が作るとどうなるか」を検証したいと相談。
リクライブの自由裁量を条件に企画受託。
・実施
収録は当初訪問予定も、体調不良によりオンラインへリスケ。
準備情報を与えず、社員にも事前質問非開示でストレートに臨む形式を敢行。
・所感・示唆
大手であっても文化が浸透している企業は、第三者視点・即興性も受容しうる懐の深さを持つ。
採用系企業にありがちな「営業会社」像を超え、組織的な広報文化の整備が質を支える好例。
◆広報実務のメタ視点
・経験則
企業内の「もったいない」価値の可視化が重要。
現場では当たり前で気付かれない魅力を外部視点で編集・発信。
ステークホルダーを中心に据えた情報設計が不足しがち。俯瞰が戦略の精度を高める。
・役割設計
制作は「決まったことを作る」だけでは不十分。
課題定義と優先度設計まで踏み込むディレクションが成果を左右。
リスク・課題
◆即興・台本なしアプローチの前提条件
企業側の受容度(情報開示耐性、即興対応力)に依存。
文化醸成のない組織では反発や品質揺れのリスク。
◆トップダウン施策の社内浸透
強制導入は初期反発を招く。物語化・タッチポイント設計・本気度の可視化で受容を支える必要。
以上

