２０２１年５月２０日（木）１４時〜１５時、採用支援の株式会社アドヴァンテージとの共催で、採用と広報に関するセミナーを開催した。同社代表取締役社長の中野 尚範氏と当社代表・荒木洋二が講師として登壇した。
司会から当セミナーの主旨やプログラムを説明後、中野社長の講演が始まった。

◆求職者を獲得するための差別化採用戦略とは？

「採用ブランディングによる採用の成功事例」と題し、まず同社制作の採用ＬＰ（ランディングページ）の実績を紹介した。その後、本題に入り、中小企業の採用活動の現状認識や、直面している課題を釣りに例えながら分かりやすく整理した。自社採用サイトを開設する（＝自分の簗場を開く）ことで、自社ならではの採用を展開できる。自社ならではの採用サイトを活用した「採用ブランディング」の成功事例として「野球部採用」や「釣り部採用」などを取り上げた。いずれも「どんな仕事をするか」よりも、「誰と仕事をするか」を重んじる組織風土、その会社らしさを隠すことなく前面に打ち出した。プレスリリースを発信することで、テレビや新聞でも報道された。理系上位校からの採用のみを目指した企業では、「バカ者」を募集するという独特の表現で上位校出身の先輩の働く姿を公開した。広報の本質から見ても、非常に示唆に富んだ内容だった。

中野社長のセミナーを聞き終えて、当社代表・荒木が感想を述べた。ブランディングで重要な「目立つこと」（＝報道）と「際立つこと」（＝組織文化）を実践したがゆえの成功だったと、各社の取り組みを評価した。

◆売上高アップ、求職者獲得につなげるためのブランディング広報活動とは？

続いて、荒木の講演が始まった。改めて、採用ブランディングの本質とは「自らの魅力を等身大で自ら伝えた」ことにあることを強調した。ここで「ブランディングとは何か」を問い、「ブランド」の意味から企業が発信する公式情報には２種類あることを明らかにした。それは「表舞台」と「舞台裏」の情報だ。それぞれに当たる活動や事実を列挙した。

「広報＝パブリック・リレーションズ」の概念をひもとき、広報の本質が「表・裏を見える化して、内外に自ら伝える」ことだと解き明かした。

報道されるためには基礎資料としてのプレスリリースが必要だ。プレスリリースの作り方の要点を解説、中小企業にとっては非常に重要となる「記者クラブ」の存在についても言及した。

最後に、今後は、企業の情報発信基地として「ニュースルーム」が主流となると予測した。

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