初級講座「Ⅲ.実務能力編」 ファクトブックの作り方 はじめに(目次)

こんにちは、荒木洋二です。

それでは、今回から実践編、つまり実務能力向上、スキルアップのための講座「広報基本4媒体の作り方」を開始します。

まず、トップバッターとして「ファクトブックの作り方」から解説します。今回から9回にわたり、一つ一つ説明します。

では、そもそもファクトブックとは何でしょうか。日本語で説明すると次のスライドのとおりです。

前回、「広報基本4媒体の作り方」に共通する構成として、六つの項目に分かれていると述べました。ファクトブックの作り方の場合は次の六つの項目で構成されています。

今回は「1.はじめに」と題して、目次、全体を概観します。留意点として、ファクトブックだけ、項目4と項目5の順番が入れ替わっています。他の3媒体は「4.媒体を作る準備」ですが、ファクトブックだけ「5.ファクトブックに必要な情報・データ」としています。

上場企業や大手企業ですと、「会社案内」や「コーポレート・プロファイル」という名称で発行されている媒体の内容は、ファクトブックと同じ役割を果たしています。ファクトブックに必要な情報がほぼ網羅されています。

広報PRの業界で使われる「ファクトブック」というと、伝達対象とする範囲が狭まり、「報道関係者向け基礎資料」と位置付けられています。報道機関、報道関係者に対して、わが社がどんな会社なのかを理解してもらうために必要な基本的な情報が、全て網羅されている「基礎資料」ということで「ファクトブック」と呼んでいます。

では、文章表現をどうすべきか。

「資料」ですので、尊敬語・謙譲語は使用しません。お手紙ではありませんから、尊敬語・謙譲語は必要ありません。「です・ます調」あるいは「だ・である調」のいずれかです。どちらにするかは各企業・組織のポリシーによります。

次回は「2.ファクトブックとは?」を解説します。

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