初級講座「Ⅱ.組織能力編」 みる・きく②利害関係者と向き合う

こんにちは。荒木洋二です。

初級講座「Ⅱ.組織能力編」は8回にわたる講座です。今回はその第3回です。前回から「みる・きく」の講座を始めました。次のスライドに記載の3項目を3回にわたり、解説します。

前回は「1、事実情報を整える」でした。広報担当者が各部署と連携し、事実情報を洗い出し、棚卸しし、分類しましょう、という話をしました。

今回は「2、利害関係者と向き合う」です。

2、利害関係者と向き合う

企業にとって利害関係者とは一体誰なのでしょうか。
利害関係者とは利益も損害も共有し、影響し合う、関係者のことです。価値を共に生み出す、自社の成長と存続に欠かせない仲間といえます。
そんな大切な存在とは誰なのかを明らかにしましょう。明確に認識しましょう。

今までの講座でも何度も繰り返し、述べてきたことです。企業にとっての利害関係者とは、社員(スタッフ)、顧客、取引先(パートナー)、株主・金融機関です。少し関係性、距離感が異なる利害関係者として、メディア・報道機関、そして地域社会(住民・行政)があります。まとめるとの次のスライドとおりです。

企業・組織は自らに問い掛けなければなりません。

・「今」、誰に選ばれているのか?

・「これから」、誰に選ばれたいのか?

・「どんな人・企業」に選ばれたいのか?

誰に選ばれ続けることを望んでいるのでしょうか。明確な姿が果たして描けているでしょうか。

利害関係者と向き合うとはどういうことでしょうか。それは「みる・きく」ということです。ここでは利害関係者を2種類に分けて、説明します。2種類とは生活者(個人)と企業・組織です。

■生活者

さまざまな利害関係者が企業の周りには存在しています。その中で個人、つまり生活者とどう向き合うのか、という話です。「みる・きく」とは具体的にはどういうことなのか、次のスライドにまとめましたのでご確認ください。

生活者がどんな状態なのか。現状を定期的に把握し、分析を続けることが決定的に重要です。常に意識やライフスタイルは環境の変化を受けながら、変わるからです。しっかりと向き合うことで、個人の立場での利害関係者がどんな状態にあるのか、自社のことをどう理解しているのかが分かります。

利害関係者の個人とは主に社員や顧客(BtoC)などのことです。あるいは顧客(BtoB)や取引先などに所属する個人も同様です。自社の窓口となっている人、その部署の責任者、そして社長・経営層のことです。彼らと正面から向き合って、一つ一つを丁寧に観察し、傾聴し、把握していくということです。

■企業・組織

企業・組織の場合はどうでしょうか。企業・組織の利害関係者たちの内部環境を把握するということです。次のスライドにまとめましたのでご確認ください。

企業・組織を取り巻く外部環境、つまり経済、社会、自然は常に変化しています。大小、さまざまな影響を受けざるを得ません。内部環境も変化していくものです。ですから定期的に把握し、分析することが決定的に重要であることは言うまでもありません。常に向き合うとはそういうことです。

今まで述べてきたことをまとめると、次のスライドのとおりです。

自らの組織が利害関係者にどう理解されたいのか、すなわちビジョンを明確にします。そして、利害関係者にどう理解されているのか、という現状を把握します。そうすると、ビジョンの現状のギャップが明らかになります。そのギャップを埋めればいいのです。何をどう伝えればいいのかが見えてきます。何が足りないのか、どう誤解されていたのかが分かります。

次回は「3、広く速く情報を集める」を解説します。

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