Weekly Digest クロネコヤマトミュージアム

11月9日(水)、「ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム」(東京・品川)を見学する機会に恵まれました。経営者の異業種交流会「創新ネットシティ」が「100年企業探訪会」の一環として企画したものです。参加者は30人で2グループに分かれ、ヤマトグループのミュージアム担当社員の説明のもと、90分をかけてミュージアム内を回りました。

同ミュージアムは、ヤマトグループが2019年11月29日に創業100周年を迎えたことを記念して設立されました。6階が出発点となり、3階までスロープを下りながら、100年の歩みを一つ一つ追体験できます。ヤマトグループの今日に至るまでの「舞台裏」が丁寧に描かれていました。
常々、広報の醍醐味とは、あるいはブランディングの神髄とはともいえますが、自社の魅力をみんなの心に焼き印することだ、と出会う人たちに伝えています。企業が発信する公式情報は三つに分類できます。企業の能力を伝える「表舞台」の情報、企業の魅力を伝える「舞台裏」の情報、企業の未来を示す「夢舞台」の情報です。
まさしくヤマトグループの魅力の宝庫、価値の源泉といえる「舞台裏」の情報が同ミュージアムにはあふれていました。広報専門家の立場から注目したのが、まず社内報です。創業から11年後の1930年、「大和ニュース」(月刊)を発刊しています。今も同じ名称で社員の自宅に郵送されているということです。次に翌年の1931年に制定された社訓です。この社訓も現在も社員に受け継がれ、毎日朝礼で唱和し、社員全員そらんじているとのことでした。ヤマトグループの歴史だけを掲示するのではなく、国内外の重大な出来事を記した年表と照らし合わせながら、見学できるように工夫を凝らしていました。一つ一つ追体験することで、私の心にはしっかりとヤマトグループの魅力が焼き印されました。ちなみにクロネコ親子のロゴマークは提携会社の使用承認を受け、広報部社員の幼い娘さんが書いた絵が原案だったそうです。

ブランディングの神髄が「舞台裏」にあることを改めて確信できた体験でした。

先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。


11月7日(月) 荒木洋二のPRコラム
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11月7日(月) 広報人倶楽部プログラム
非公開: 「広報人倶楽部」プログラム紹介


11月8日(火) 広報人倶楽部プログラム
非公開: 「広報人倶楽部」プログラム紹介


11月10日(木) 聴くPRコラム
【過去の人気コラム】聴くコラム 企業の魅力を考察する(4)


11月11日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
初級講座「Ⅱ.組織能力編」 みる・きく①事実情報を整える


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