Backstage #6 「仕事の裏側」を伝える『@DIME』

老舗大手出版社の小学館は昨年創立100周年を迎えました。まだ起業する前、PR会社に勤めていた頃、神保町駅と直結した本社ビルをよく訪ねていました。小学館は数多くの雑誌を発行しています。その一つが有名なトレンド雑誌『DIME』。同誌の公式ウエブサイト『@DIME アットダイム』に興味深いコーナーがありました。「仕事の裏側」という「気になる”あの仕事”に就く人に、仕事の裏側について聞く連載企画」(同公式サイトより引用)です。

先週8月6日(日)、第13回が掲載されました。それまで連載されていることを知らず、今回の記事で連載企画の存在を知りました。第13回とありますが、公式ウェブサイトで「仕事の裏側」と検索して出てきた記事は10個でした。どんな人たちが登場するのか。「ドンキホーテの店長」、「プロ野球チームの通訳担当」、「民放テレビ局の演出・プロデューサー」、「不妊治療クリニックの院長」、農業・漁業という一次産業で挑戦する人たちなど、実にさまざまな職種、立場の人たちにインタビューしています。

インタビューするということは、その内面に光を当てることでもあります。普段、外側から見ただけでは窺い知れない、「舞台裏」にある魅力を引き出していく作業ともいえます。マスメディアは私たち生活者が何を望み求めているのか、日々研究し洞察しています。『@DIME』の記事に触れてみて、やはり「舞台裏」は魅力の宝庫だ、と改めて確認することができました。

ただ、「舞台裏」を発信するのは決してメディアの専売特許ではありません。企業・組織の情報発信に携わる人たちは、自らの「舞台裏」を自ら発信することに取り組んでいくべきではないでしょうか。

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