#7 「広報PR」の真の目的を考える
今回は広報PRの目的について、少し立ち止まって考えてみてください。動画も公開しているので、ご視聴ください。
□本題に入る前に
本題に入る前に、当社のビジョンについて少し触れます。
現実の社会では、ほとんどの企業・組織は広報PRの「本来」の目的と実務を知りません。だからこそ、全ての企業・組織に「本来の広報」を文化として広げ、定着させること、広報を当たり前にすること、それが当社のビジョンです。
□「広報PR」の真の目的
先に結論を述べます。
広報PRの「本来」の目的は、「経営における基礎体力を強化・向上させること」です。スポーツ競技に例えると分かりやすいでしょう。「基礎体力」という肝心要の土台がないのに、どんな戦略やどんな技術を学んだとしても練習したとしても、試合で発揮できるはずもなく試合にも勝てません。
経営も全く同じです。
新商品開発や新規事業展開、マーケティング、人材獲得など、さまざまな施策がより効果を発揮して、成長するためには経営における基礎体力が欠かせません。
□「広報PR」の正しい意味を知る
「PR」は、「Public Relations」 の頭文字です。意訳すると「利害関係者との良好な関係を築くこと」です。つまり、企業・組織を取り巻く関係者たちと良い関係、信頼関係を築くという概念なのです。日本では、これを「広報」と訳したました。PRと広報は、同意語なのです。
□ 「経営における基礎体力」の正体
企業・組織と、それぞれの関係者たちとの「関係の強さや深さ」こそが経営における基礎体力なのです。関係が強くなり、深くなるとどうなるでしょうか。
・従業員は、働きがいや意欲が増し、良いアイデアも生まれて職場に活気があふれます。結果、生産性は向上します。
・採用において、理念やビジョンに共感した必要な人材が集まります。
・顧客は、長く継続して商品・サービス、そして会社そのものを愛してくれます。ファンになってくれます。ファンになると積極的に人に薦めてくれるようになります。新たな気付きも与えてくれます。
・取引先は、思いを一つに協力し合い、より良いものを生み出します。危機に直面しても手を取り合い困難を乗り越えてくれます。
・メディア・報道機関は、進んで好意的な報道をしてくれます。
結果として、皆さんが現在実施しているさまざまな「施策の効果を最大化」できるようになるのです。
□ 「広報PR」の実務とは
では、広報PRとは具体的にどんな実務を行えばいいのでしょうか。
皆さんが日々営んでいる事業、日々の出来事の「表舞台と舞台裏をありのまま、等身大で伝えればいい」のです。それも、「自ら伝える」のです。
広報PRの本質を理解し、自ら表舞台と舞台裏を伝え続けましょう。自社にとって大切な関係者たちに丁寧に伝え続け、彼らから選ばれ続けることで、企業は永続できます。「自ら伝える」ことを始めましょう。