マンスリーレポート|2026年5月を振り返って

こんにちは。荒木洋二です。
このマンスリーレポートでは、
前月にニュースルームで公開した内容を、月ごとの整理としてお届けします。
5月は、**「誰に、何を、どこまで伝えるのか」**という問いが、
さまざまな角度から前景化した1カ月でした。
教育をめぐる言葉の使われ方、
企業統治における「身内」の境界、
未来に残る責任、
警察広報における開示と非開示、
そしてリスクマネジメントにおける内部通報や記者会見の問題まで。
扱うテーマは異なっていても、
その奥には
「組織は何をどう引き受け、どう応答するのか」
という論点が通底していたように思います。
■5月の問い
組織は、誰に、何を、どこまで伝えるべきか。
伝えることは、単なる情報発信ではありません。
何を開き、
何を今は開かず、
誰に対してどのような責任を引き受けるのか。
5月は、その判断の重さが、
社会設計ノート、Case Study、広報オタ倶楽部、RMCAジャーナルのそれぞれで、
別の輪郭を持って立ち上がった1カ月でした。
■5月の主な動き
社会設計ノート
5月は3本を公開しました。
「教育と資本主義のあいだ」第3回では、
非認知能力という言葉が、誰のための言葉になっているのかを問い直しました。
「不正会計と企業統治」第4回では、
企業はどこまでを身内として引き受けるのかを見つめました。
そして「責任の境界線」第5回では、
未来は誰の責任として残るのかという問いに向き合いました。
出来事の表面を追うのではなく、
その背後で何が引き受けられ、何がこぼれ落ちているのか。
5月の社会設計ノートは、そうした構造を見つめる連載となりました。
5月に公開した主な記事
・#15 「教育と資本主義のあいだ」第3回 非認知能力は、誰のための言葉になったのか
・#16 「不正会計と企業統治」第4回 企業はどこまでを身内として引き受けるのか
・#17 「責任の境界線」第5回 未来は、誰の責任として残るのか
SRCF理論
5月は新規公開はありませんでした。
ただ、4月末に公開した
「第5回 感情資本はどこで生まれるのか」
を起点に、
5月に公開した各カテゴリの記事でも、
感情、関係、責任といった論点が別の角度から立ち上がっていたように思います。
Case Study
5月のCase Studyでは、
年間連載を継続しながら、短期連載がさらに前景化しました。
警察広報を題材にした連載では、
広報が誰と誰のあいだに立ち、
何を伝え、何を今は伝えないのかという、
極めて本質的な問いを扱いました。
また、月末には新たに
「責任は、どこで宙に浮くのか」
という連載も始まりました。
事例から構造を見るだけでなく、
責任の所在や応答の不在をどう言語化するか。
5月のCase Studyは、その問いをより強く押し出した月でもありました。
5月に公開した主な記事
・警察広報を描くドラマから、広報の本質を考える:第2回
・仲間として向き合えるか:第4回
・MLB:第5回
・警察広報を描くドラマから、広報の本質を考える:第3回
・HANA:第5回
・警察広報を描くドラマから、広報の本質を考える:第4回
・欧州ラグジュアリーブランド:第5回
・責任は、どこで宙に浮くのか:第1回 これは、誰の事故なのか
広報オタ倶楽部
ポッドキャスト番組『広報オタ倶楽部』の対談テキストは、
毎週木曜配信の内容を1週間遅れでニュースルームに掲載しています。
5月は、#69〜#72を公開しました。
警察広報、ピーチ航空の機内誌、ナラティブなど、
題材はそれぞれ異なります。
しかし通底していたのは、
「伝わる」とは何か、
そして広報は何を支える営みなのか、
という問いでした。
日々の実務に近いテーマを扱いながらも、
制度、信頼、言葉、姿勢といった、
広報の本質に関わる論点が、繰り返し浮かび上がった月でした。
RMCAジャーナル
RMCAジャーナルでは、
内部通報、プレスリリース、記者会見、部活動リスクといったテーマを取り上げました。
5月は、
個別の事例を追いながらも、
リスクマネジメントを単なる防衛や対処ではなく、
企業や組織の基礎体力として捉え直す視点が
より鮮明になった月だったように思います。
5月に公開した主な記事
・「東大教授の性接待問題:本当の恥部は内部通報窓口だった」
・「ソニー生命の社員不正 プレスリリースのどこが不誠実?」
・企業の基礎体力としてのリスクマネジメント 第4回
・「北越高校vs蒲原鉄道『真逆の主張』で浮き彫りになった部活動リスク」
・「ニデック品質不正 記者会見のどこが問題か」
■5月に公開した主な記事一覧
社会設計ノート
- #15 「教育と資本主義のあいだ」第3回 非認知能力は、誰のための言葉になったのか
- #16 「不正会計と企業統治」第4回 企業はどこまでを身内として引き受けるのか
- #17 「責任の境界線」第5回 未来は、誰の責任として残るのか
SRCF理論
- 5月の新規公開なし
Case Study
- 警察広報を描くドラマから、広報の本質を考える:第2回
- 仲間として向き合えるか:第4回
- MLB:第5回
- 警察広報を描くドラマから、広報の本質を考える:第3回
- HANA:第5回
- 警察広報を描くドラマから、広報の本質を考える:第4回
- 欧州ラグジュアリーブランド:第5回
- 責任は、どこで宙に浮くのか:第1回 これは、誰の事故なのか
広報オタ倶楽部
- #69 警察広報は、誰と何のあいだに立っているのか
- #70 なぜ警察は、ここまで伝わらないのか
- #71 LCCは安いだけじゃない──ピーチ航空の機内誌に学ぶ
- #72 ストーリーではなく、ナラティブを語れ
RMCAジャーナル
- 「東大教授の性接待問題:本当の恥部は内部通報窓口だった」
- 「ソニー生命の社員不正 プレスリリースのどこが不誠実?」
- 企業の基礎体力としてのリスクマネジメント 第4回
- 「北越高校vs蒲原鉄道『真逆の主張』で浮き彫りになった部活動リスク」
- 「ニデック品質不正 記者会見のどこが問題か」
■5月のお知らせ
5月29日には、
毎週木曜夜の少人数交流会
「居酒屋広報人」
について、6月から少しリニューアルする案内も公開しました。
ニュースルーム上の思索や対談だけでなく、
リアルな場でゆるやかにつながる接点も、
今後あらためて整えていきます。
■5月のひとこと
5月は、伝えることの技術ではなく、
何を引き受けて伝えるのかが、
さまざまな場所で問われた1カ月でした。
説明責任、公共性、信頼、関係、制度。
どれも別々の言葉のようでいて、
実際には互いにつながっています。
そのつながりを、
事例と連載の往復の中で少しずつ確かめていく月だったように思います。
■採用内製化支援
採用は人事の仕事だと思われがちです。
しかし本質は違います。
求職者が知りたいのは、
どんな会社なのか、
どんな人が働いているのか、
何を大切にしているのか、
という企業の物語です。
これは、まさに広報の領域です。
採用がうまくいく企業は、
広報が機能しています。
採用を「資産」として設計したい企業には、
お手伝いできることがあると思います。
