【ポッドキャスト #74】なぜ広報の丸投げは失敗するのか

SNS、動画、採用広報、ブランディング。広報をめぐる外部サービスは増えています。
しかし、何のためにやるのかが曖昧なまま外注すると、たいてい失敗します。内製と外注の違いを整理しながら、理想は内製化を軸にしつつ、外部パートナーをどう位置づけるべきかを考えました。
音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#74
・Spotify:#74
以下、テキスト版です。ぜひご一読ください。
◆丸投げは、ほぼ失敗する
濱口
広報って、社内でやるか、外にお願いするか、すごく悩むテーマだと思うんです。社内で育てるのも大変だし、外注すればすぐに動ける良さもある。でも、どちらにも難しさがありますよね。
荒木
ありますね。しかも今はSNS、動画、採用広報、ブランディングと、手段ごとに専門業者がいる。だからこそ、なおさら迷いやすいと思います。
ただ、まずはっきり言えるのは、丸投げはうまくいかないということです。
「任せれば何とかなるだろう」と思って頼むと、だいたい失敗します。
濱口
それはよくありますね。「フォロワーは増えたけど、で?」みたいな。
荒木
そうなんです。フォロワーが増えた、動画を作った、記事が出た。そこまでは起きても、それが採用や営業や信頼にどうつながるのかが設計されていないと、どちらも不幸になります。
◆手段の前に、OSを整える
荒木
私はよく、会社の広報基盤をOSにたとえるんです。
OSが整っていないのに、高性能なアプリを入れても動かないですよね。
濱口
なるほど。動画やSNSだけ入れても、土台がないと生きないということですね。
荒木
そうです。経営者が広報の意味を理解しているか。社内にどんな体制があるか。誰とどう向き合うのかが整理されているか。
そこが整っていないまま、手段だけを入れても続かないんです。
◆理想は内製化、でも最初は外部の力がいる
濱口
となると、理想はやっぱり内製化なんですか。
荒木
最終的にはそうだと思います。
ただ、最初から全部内製でできる会社は少ない。だから現実的には、外部の力を借りながら、少しずつ社内に仕組みをつくっていくのがいいと思っています。
濱口
最初は外部七、内部三くらいから始めて、徐々に割合を変えていくようなイメージですね。
荒木
そうです。しかも、外部は単なる発注先ではなく、一緒に考えるパートナーであることが大事なんです。
「動画は任せます。でも設計は一緒にやりましょう」
そういう関係じゃないと、結局うまくいかないと思います。
◆外注先も「仲間」になれるか
荒木
広報に関わる外部の人たちも、ある意味ステークホルダーなんですよね。
だから、外注というより、一緒に広報をつくる仲間になれるかどうかが大きい。
濱口
それは大事ですね。外に出すか中でやるか、という二択ではないんですね。
荒木
そうなんです。
理想は内製化を軸にしつつ、足りない部分は外部の知恵や技術を借りること。
でもその時も、社長が関与し、意味と目的を共有し、一緒につくる。
そこまでいって初めて、外注は生きるんだと思います。

