Weekly Digest 先週の記事まとめ

スマートニュース(東京・渋谷)が7月1日に発表したプレスリリースが炎上しました。新型コロナワクチンの職域接種を7月2日に開始するという内容で、渋谷区民や渋谷区内就業者にも接種を実施するとしていました。これだけ聞いても「なぜ、炎上したのか」「どこに炎上する要素があったのか」と不思議に感じるでしょう。

ヤフーでオーサーも務める広報コンサルタントの石川慶子さんが上げた記事(7月6日)が興味深い。石川氏はリスクマネジメント専門人材育成のNPO法人の副理事長も務めており、危機管理広報の専門家でもあります。彼女が役員を務めるPR会社に24年前に入社したのが、筆者が広報に携わるきっかけとなりました。筆者は同じNPO法人の理事長を務めていますので、同志といえる人物です。

石川氏は同記事の中で失敗の理由を三つ挙げています。発表したタイミングと「炊き出し精神」という表現、そして同社CEOと渋谷区長が一緒に撮影した写真の掲載です。今後、同様に職域接種や住民への提供をテーマとしたプレスリリースを発表する企業に、スマートニュースの失敗を教訓とすべきと結んでいます。私見を述べれば、失敗の要因は全て相手目線、社会目線に立てないことに端を発していたとみています。「炊き出し精神」と写真は、報道(メディア露出)を狙った「広報目線」があだになったともいえます。プレスリリースとはそもそも何なのか。広報担当者は常に自問自答して、日々に仕事に取り組みたいものです。

先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。


7月5日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#36  オウンドメディアって何?(1)


7月6日(火) KOHOgene News
【定期・無料】「広報PRを学ぶためのeラーニング(245講座)」「広報媒体作成のワークショップ(3種類)」「個別相談」のご案内


7月7日(水) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム オウンドメディアって何?(1)


7月9日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
初級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 広報PRって何をするの? 伝わるをひもとく(3)


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