初級講座「Ⅲ.実務能力編」 広報基本4媒体の作り方と使い方 広報媒体とは?
こんにちは、荒木洋二です。
今回も「広報基本4媒体の作り方と使い方」を解説します。本講座は次のスライドに記載のとおり、四つに分かれます。今回は「2.広報媒体とは?」についてです。
2.広報媒体とは?
まず、そもそも媒体とはどういう意味でしょうか。英語ではメディアといいます。
媒体とは送り手と受け手の間で、情報を伝達する媒介手段のことです。媒介とは両者の間に立って中立ちする、取り持つという意味です。
次に企業・組織自らが発行・運営する媒体にはどういうものがあるでしょうか。整理してみると次のスライドの通りです。
これらは全て企業・組織が自分自身で発行し運営している媒体といえます。
では、広報媒体とは一体何でしょうか。企業・組織自らが広報の一環として発行・運営する媒体のことを「広報媒体」といいます。自ら発行する広報媒体には何があるかというと、まずホームページ(コーポレートサイト、商品サイト)、メールマガジン、公式SNSです。最近ではLP(ランディングページ)も含まれます。印刷媒体でいうと、社内報、顧客向けの情報誌(企業広報誌)、アニュアルレポート(CSRレポート・統合報告書)があります。最近では社内報をウェブで発行する企業も増えています。各種レポートもウェブサイトからPDFで全ページを一括ダウンロードできます。
本講座では、一貫して「広報基本4媒体」として提示しています。
企業・組織が公式に発信する情報は2種類に分類できます。主に「表舞台」の情報を掲載する媒体と、主に「舞台裏」の情報を掲載する媒体に分かれます。主に「表舞台」の情報を発信する媒体がファクトブック、プレスリリースです。主に「舞台裏」の情報を扱う媒体がニュースレター、アニュアルレポートです。これら基本4媒体の全てをウェブ上で公開し蓄積する場、すなわち情報発信の基地が「ニュースルーム」だ、と当社は捉えています。
ニュースルームはそれぞれの媒体ごと、あるいはコンテンツ、記事の内容によってカテゴリーで分類、整理できます。同時にメールアラート機能を使い、組織を取り巻く関係者たち、つまり利害関係者に迅速に共有することができるのです。そして、当然ながら記事が増えるたびにウェブサイトに情報を蓄積ができます。 つまりニュースルームがあると、全ての公式情報が整理・共有され、蓄積されるということです。