こんにちは、荒木洋二です。

今回から３回にわたり、「４．ファクトブックを構成する各項目の作り方」について説明します。まず、「①第1部　どんな会社なのか？」を詳説します。

端的にいえば、企業・組織の成り立ちや実態を伝える項目です。第１部は主に五つのパートで構成されています。次のスライドに記載のとおりです。

一つ一つ説明していきます。

１）どう在りたいのか／どういう姿を目指しているのか

ここでは企業・組織の理念、ビジョン、代表者のメッセージを記します。

２）何を大切にしているのか？　何をしたいのか？

何を大切にしているのかとは、つまり行動規範のことです。何をしたいのかとは、つまりどんな経営戦略を描いているのか、ということです。

３）今、どんな状況なのか？

まず、会社の基本情報として所在地、代表者、設立、資本金、社員数などを記載します。

直近５〜１０年間の実績推移を記載します。売上高、利益、社員数、拠点数、顧客数の推移をグラフで示します。

４）いつから、どんな道を歩んできたのか？

一つは創業ストーリーです。どんな経緯でどんな原点となる出来事があって創業したのか、というストーリーです。

もう一つは沿革です。全てを記載すると膨大になるでしょうから、要点のみ年代順に記載します。

５）どんな人がいるのか？　どんな組織なのか？

まず、役員の紹介です。役員たちのプロフィール、写真、メッセージを掲載します。

次に企業・組織の重要なキーパーソンを紹介します。商品開発担当者、新規事業担当者など、さまざまな人たちの写真、プロフィールなどを掲載します。

「どんな組織なのか」、つまり社員構成です。男女比、年代、資格取得者など詳しく記します

福利厚生制度、どんなキャリア形成の仕組みがあるのか、などです。組織図も載せましょう。

それ以外に拠点・施設を、写真を交えて紹介します。

全体として文章だけでなく、写真・グラフなどを使い視覚にも訴えることで、分かりやすく伝えることができます。

次回は「②第２部　どんな事業を営んでいるのか？」を解説します。