「身体と心を整えて、より人生をポジティブに送ってほしい」従業員のフィジカル・メンタルの両面を健康の観点から支援、生産性の向上を図る

第6回  広報人インタビュー
パーソナルトレーニング・ジム「MILL」(ミル)と完全リモート制のウェルネスクラブ「BRST」(ブレスト)を運営する田村梨江さん

◇ 「身体的、心理的、社会的なつながりを網羅したウェルビーイング事

業 心身を整え社会とのつながりを活性化

荒木:田村さんに、どんなことを相談できますか。また、どのような悩みを解決してくれるのでしょうか。

田村:私は、複数の事業を営んでいます。現在、最も力を入れている事業に絞ってお話します。それは、企業の従業員の皆さんに対して、健康の観点や生産性を上げるための解決策について、フィジカル(身体的)面とメンタル(精神的)面の両面から支援することです。

荒木:ありがとうございます。では、そのための具体的な取り組みや提供しているサービスがあれば、教えてください。

田村:はい。パーソナルトレーニング・ジムの店舗を運営しています。当社が提供するサービスは、筋トレを行うフィジカル面のトレーニングに加えて、瞑想ルームとコワーキングスペースを併設しています。身体的、心理的、社会的なつながりを全て網羅したウェルビーイング(心身と社会的な健康)事業です。他に、オンラインでも「BRST」(ブレスト)というウェルネスのサービスを提供しています。
「BRST」のサービスは、企業が従業員への福利厚生として導入し、活用してもらっています。従業員の皆さんがサービスを利用することで、身体の健康を意識した運動やメンタル面の安定と改善、コミュニケーションのきっかけの場となることを目指しています。さらに、人と人のつながりを活性化させる目的でこのサービスを提供しています。

荒木:オンラインと実店舗の両方を組み合わせた形態で事業を展開されているのですね。オンラインのサービス内容はどのようなものでしょうか。

田村:オンラインのサービス内容は、ヨガや筋トレ、ストレッチ、有酸素運動系の動画コンテンツを提供しています。料金体系は月額制で、提供するコンテンツを全て利用できます。利用企業の従業員の皆さんは、グループでサービスを受けたい希望時間とコンテンツを選んで、登録することで参加できます。

荒木:いいですね。オンラインで専門のトレーナーが、直接教えてくれる ということですね。実店舗のジム運営とオンラインで提供するサービスは、分けて運営しているのですか。

田村:そうですね、それぞれでブランド名を変えています。実店舗は「MILL」(ミル)、オンラインサービスは「BRST」と称して運営しています。

専門知識を持つ従業員と自身が担ってきたヨガ講師のマネジメントを活用したつながりが強み 互いの持つ得意を共有し不得意を補える関係

荒木:一般的なパーソナルトレーニング・ジムと比べて珍しい形態のサービスですよね。なぜ田村さんは、パーソナルトレーニング・ジムの運営とオンラインサービスに加えて、身体面、心理面、社会的なつながりまで支援できるのですか。その理由や背景を教えてください。

田村:そうですね、当社は実店舗でジムの運営をしているので、従業員として専門知識を持ったトレーナーが在籍しています。そのトレーナーたちの知識を発信できることが強みですね。現在は、5人のトレーナーが在籍しています。他には、業界で有名なヨガ講師のマネジメント(講師主催のイベント支援や集客、バックオフィスの役割を含む)も6年間ほど行っていたので、そのつながりを活用したヨガコンテンツの発信も行っています。

また、私自身がコーチングのスキルを持ち合わせているので、コーチングのメソッド(方法)をジムやオンラインのサービス内容に取り入れて提供することで利用者さんのメンタル部分の支援までを網羅できています。

荒木:現在のコンテンツを担っているトレーナーやヨガ講師の人たちとのつながりについては、ご自分で意識的に探してこられたのでしょうか。それともご自身のマネジメントの事業を通した自然なつながりの中で、今の形が出来上がったのでしょうか。

田村:「私が開拓しました」と言った方がかっこいいですよね。でも、偶然出会って、話を重ねていくうちに考え方に共感して「一緒にこういうことができるよね」と話がまとまり、現在につながっています。お互いに得意なところと不得意なところを補える関係です。
私は、事業としてプランニングや集客などの管理や制作・進行的な部分が得意だけど専門的な知識はもっていません。相手は、専門的な知識を持っているけれど、クライアントとのやり取りやバックオフィス関連については、誰かにを見てもらいたいという要望がありました。そこで、相互の需要が合致したので、ウェルビーイング事業として3年ほど前から、このような関係を築いてきました。

複数店舗の展開を見据えた再現性のある取り組みで全国展開を目指す

荒木:現在は、福岡でジムの運営をされていますが、同じような形態の施設を福岡以外で展開される予定はあるのでしょうか。田村さんの今後の展望を教えてください。

田村:まだ決まっていることではないのですが、今後の目標としては、全国に展開して当サービスを広げていきたいと思っています。現在は、福岡市内に、もう1店舗と東京への進出を視野に入れて検討しています。

荒木:福岡を出発点として、全国に実店舗(MILL)を増やしていきたいということですね。実店舗の場合は、ジムで使用する機械をそろえるだけでも初期投資が大変ですよね。

田村:はい、とても大変なんですが、今回は「MILL」をリニューアルオープンするに当たって、複数店舗の展開を見据えた再現性のある取り組みを行っています。予約の導線やスタッフの業務内容、店舗を増やすための初期投資などについて計画を練っているところです。

荒木:なるほど、今後の展開が楽しみですね。本日はありがとうございました。

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