初級講座「Ⅲ.実務能力編」 ファクトブックの作り方 3.ファクトブックの基本構成 ②目次例

こんにちは、荒木洋二です。

今回は「ファクトブックの作り方」の「3.ファクトブックの基本構成」を解説します。前回は「①はじめに」と題して、全体像を簡単に説明しました。今回は主に製造業を例にしてファクトブックの目次を示します。

この通りでなければいけないということではありません。基本構成として網羅すべき内容を示しています。

以下の3部構成が基本だと前回述べました。

第1部 どんな会社なのか?

第2部 どんな事業を営んでいるのか?

第3部 どんな環境で生きているのか?

一つ一つ、目次構成を例示します。

第1部 どんな会社なのか?

次のスライドの通り、二つに分けます。

1、私たちが大切にしていること

この項目にはどんな情報が必要なのか。以下に記載します。

・企業理念/ビジョン/行動規範

・代表者メッセージ

・経営戦略概略

2、私たちの今

この項目では以下の通りです。

・会社基本情報(会社概要などの属性情報)

・会社実績

 売上高・利益の推移/社員数・拠点数・顧客数などの推移など

・創業ストーリー/沿革

・役員紹介/(会社にとって重要な)キーパーソン紹介

・福利厚生制度/キャリア形成

・社員構成/組織図/施設拠点紹介

以上が「第1部 どんな会社なのか?」の内容です。

第2部 どんな事業を営んでいるのか?

次のスライドの通り、主に三つに分けます。

1、私たちの事業とは何か

この項目では以下の3点です。

・事業領域

・製品分類

・(各製品の)仕様・機能

どんな領域で事業を営んでいるのか。その領域でどんな製品を扱い、どんな製品群を展開しているのか。それぞれの製品はどんな仕様でどんな機能を搭載しているのか。これらのことを明らかにします。

2、私たちの強みとは何か

ここでも3点あります。

・コア・コンピタンス(競争優位の源泉)

・競合比較(性能・シェア/マトリックス)

・技術解説(エビデンスなど)

コア・コンピタンスとは他社と比較して、どんな点が優れているのか、何が強みなのかということです。誰にでも理解できるようにその優位性、強みを明らかにするためにはどうすればいいのか。マトリックスを使い、例えば性能面を縦軸にシェア面を横軸にするなどして比較するのです。

自社が有する技術を具体的に分かりやすく解説することも大切です。優位性をさまざまな実験データなどのエビデンス(根拠)をもとに解説します。

3、私たちの価値とは何か

何が自社の価値なのかを、さまざまな角度から明らかにします。

・社員教育

・設備投資/各種開発投資

・価値創造のメカニズム

・供給網・販売網・提携パートナー

・顧客分析

社員に一体どんな教育をしているのか。新しい製品を生み出すためにどんな設備に投資しているのか。新しい事業を開発するために何に投資しているのか。

価値創造のメカニズムとは、自社がどのようにして価値を生み出しているのか、ということの全体構造を示すということです。どんな供給網があるのか、販売網があるのか。どんなパートナーと提携しているのか。既存顧客がどんな顧客なのかを多角的な軸で分析することで自分たちの価値を伝えることができます。

第3部 どんな環境で生きているのか?

次のスライドの通り、主に二つに分けます。

会社を取り巻く状況を正しく理解してもらうための資料編、という位置付けです。徹底してああゆる事実を調査結果など数字で示していきます。

1、私たちを取り巻く環境

次の2点です。

・市場・業界

・地域・社会

どんな市場で勝負しており、どんな業界構造なのか。本社や支社がある地域はどんな社会なのか。全て調査結果などのデータで示します。

2、私たちの置かれた立場

ここも2点です。

・自然環境

・経済・社会環境

ここでは主に現在の自然環境、そして経済環境、社会環境をデータで示します。国の統計、公的機関の調査結果などの情報から自社に関係のある数字を抜粋します。

次回から第1部から第3部までの各項目の作り方について、3回にわたり詳説します。

前の記事へ 次の記事へ