Weekly Digest 先週を振り返る

比例代表の得票数176万8385票、得票率3.3%、獲得議席1。

先日行われた参議院選挙のある政党の数字です。どの政党の数字か分かるでしょうか。

答えは参政党です。この政党名を認知している人が選挙前どれほどいたでしょうか。参政党の結党は2020年4月です。わずか2年で躍進を遂げました。国政政党の条件は全国の2%ですから、国政政党となったわけです。
既存政党の得票数と比較してみると、その躍進ぶりは明らかです。NHK党125万3875票、社会民主党で125万8623票です。れいわ新撰組の231万9159票にはまだ及びませんでしたが、N党・社民党と50万票以上の差をつけたのです。選挙期間中に地上波で取り上げられたのは、ようやく選挙終盤の段階でおそらく2、3回でしょうか。時間にすれば、数分もなかったのではないでしょうか。開票を伝える各局の報道番組でも「諸派」の中に入っていたので、党名を認知している人は現段階でも限られているのではないでしょうか。

1議席獲得後、地上波の報道番組などで「参政党現象」をいくつか扱っていました。なぜ、これほどの躍進を遂げたのか。ネットで熱狂的な支持者を集めたと評する人がほとんどで、その本質を読み解く内容は見受けられませんでした。
読み解く鍵は、筆者がコラムで何度もテーマに挙げたことが底流にあったからと見ています。時間をかけて、丁寧かつ地道に、実直に「ブランディング」や広報PRを実践してきたからこその躍進だったことは間違いありません。次週の当コーナーで、躍進の舞台裏をもう少し掘り下げて読み解きたいと思います。

先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。


7月11日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#85 ステークホルダー考(6)


7月13日(水) 聴くPRコラム
聴くコラム ステークホルダー考(6)


7月15日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
初級講座「Ⅲ.実務能力編」 プレスリリースの作り方 プレスリリースとは?


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