【ポッドキャスト #25】ニュースルームで何を発信すればいいの? キーワードは「もったいない」
転職大手エン・ジャパンのウェブ社内報『en soku!』、キリンホールディングスのオウンドメディア『KIRINto』。いずれも「もったいない」がその開設のきっかけでした。社内の「当たり前」は、案外、他の人から見ると「当たり前ではない」。そのことに広報に携わる人たちが気付くことから、道は開けます。
会社規模の大小は関係ない 熱意を持って工夫している姿に触れることで人の心は動く
荒木: 皆さん、おはようございます。
濱口: おはようございます。
荒木: 今日は6月12日、本日も元気に『広報オタ俱楽部』を始めてまいります。
『広報オタ倶楽部』は、本来の広報、企業広報の在り方を広めるべく、28年以上にわたって企業広報活動を支援してきた私、荒木洋二による「オタク」目線で語る広報の哲学ラジオです。聞き手は・・・
濱口: 「まな弟子」の濱口ちあきです。よろしくお願いします。
荒木: はい、よろしくお願いします。
来週の6月19日で、この『広報オタ俱楽部』を始めてちょうど半年が経つね。放送開始が昨年(2024年)の12月19日だったから、もう半年、あっという間だったな、としみじみ感じるよね。
濱口: 早いですね。
荒木: ちゃんと続いているって、うれしいね。
濱口: 「続く」っていいですよね。うれしいです。
荒木: (『広報オタ俱楽部』の放送から)必ず1週間後に、当社のニュースルームでこの対談の内容をテキストで発信しているんだよね。それを読み返すと、台本もない割には、しっかり話せているなと感じる。自分でこう言うのも少しおかしいかもしれないけど、そう思った。
濱口: 荒木さん、本当にすごいことですよ。これ、ラジオで聞いているかたの中には、編集されていると思う人もいるかもしれないけど、実はほとんどかまずに、「あれ、なんだったっけ?」みたいな間もなく、テンポよく話がスラスラ出てくる。だから、本当にすごいなって思いますよ。
荒木: 動画をアップする前に自分で聞いてみると、(一人で)ずっと話しているなって感じる。でも、ちょうど良いタイミングで濱口さんがちゃんと相づちを入れてくれるから、すごく助かっているね。
濱口: AIかな?と思うくらい、正確にかまずに話していますからね。
エン・ジャパンでは、(広報部以外の社員)200人のレポーターが、日々、社内の出来事を発信
荒木: 前回予告したとおり、今日はエン・ジャパンさんの『en soku!』(エンソク)というウェブ社内報が面白いという話をしていきたいと思う。エン・ジャパンさんでは「ウェブ社内報」と呼んでいるけれど、私としては、これはいわゆるニュースルームと同じ発想だと思っている。
エン・ジャパンさんは転職支援の会社で、同業のライバルも多い中、このウェブ社内報が面白いと感じたのには理由がある。
(ここで私の体験談を紹介すると)大手企業に勤めていた人と少し前に話す機会があって、そのときの話がとても印象的だった。
その会社にはきちんと広報部があり、彼自身は商品企画部に所属していた。広報担当者が彼の部署に話を聞きに来て、「なるほど、こんな取り組みをしているんですね。ではこの取り組みを発信しますね」といったやり取りが日常的にあったという。例えば、彼が「実は商品企画でこんなことを考えているんですが、どう思いますか?」と話すと、「そんなことがあるんですか。それは面白いですね」と、広報の視点から反応が返ってくる。広報部は、各部署の先にいるステークホルダーのことをつぶさに把握し、その上で情報を整理して発信していくのが役割だから、現場のことを知らなければいけないんだよね。
(話をもとに戻すと)じゃあ、どうすれば(現場のことを)一番よく知ることができるのかというと、ここで私が面白いなと思ったのが、エン・ジャパンさんの「広報マインド」なんだよね。広報部の発案で、広報部以外の社員から各部署でレポーターを募ったようなんだ。その結果、なんと200人もの社員が集まった。
濱口: 多いですね!
荒木: そう、多いんだよ。そのレポーターたちは、自分の(私が思うに「半径5メートル」のような)身近な出来事を、情報として発信している。『en soku!』には、毎日最低でも一つは何かしらの情報が発信されているんだ。しかも、そのレポーターの一覧を見ると、ずらっと200人分が並んでいて、写真の人もいれば、イラストやあだ名で登録している人もいるし、もちろん本名の人もいる。
つまり、自分たちの身の周りで起きていることをお互いに知っていくために、それぞれの部署にいる200人のレポーターが、自分の近くで起きた出来事を日々発信している、というわけなんだよね。
ある会社が(2002年から)開催している「社内報アワード」で、2018年にエン・ジャパンさんのウェブ社内報『en soku!』が、ウェブ社内報部門でゴールド賞を受賞している。
特徴的なのは、社内報でありながら、誰でも見られる場所に全ての人に向けてオープンにしている点。これはまさにニュースルーム的な発想で、広報のデジタルトランスフォーメーションにおいて重要な考え方だよね。社員に関する情報なんだけれど、あえてオープンにして誰もが見られるようにしている。
受賞理由にはいくつかのポイントが挙げられていて、中でも面白いと感じたのが、このウェブ社内報を通じていろいろな変化が生まれているという点。例えば、内定が決まっている学生が入社前にその情報に触れて、「なんだか楽しそう」「入社して皆さんと働くのが楽しみです」と、入社へのモチベーションが高まったという話があった。
また、若手社員が先輩たちのさまざまな取り組みを知って、「自分にとってのロールモデルになるな」とか、「こういう人になってみたい」と感じたりもしている。
さらに、かつて辞めた社員が『en soku!』をきっかけに戻ってきたケースもあったという。
そして、(掲載された)ある社員の記事を見た新聞記者から「取材させてほしい」と声がかかることもあって、気が付けば当時の社長であった鈴木孝二さんも「なんだか面白そうなことをやっているな」とたびたび(ウェブ社内報に)登場するようになったようだ。こうして、さまざまなステークホルダーに波及していったんだ。
コロナ禍のある時期(4~5年ほど前)、私はオンラインサービスを通じて、エン・ジャパンの新規事業部のリーダーのかたと話す機会があったんだよね。エン・ジャパンさんからの話を一通り伺った後に、私は「少し話がそれますが、エン・ジャパンさんの『en soku!』って、社内報なのに誰でも見られるようになっていて、しかもコンテンツが豊富でとても面白いですね」と伝えたんだ。
すると、そのかたはとてもうれしそうな表情で、「いやいや、あれはうちだからできるんですよ。うちの社員はみんな会社のことが好きで、みんなワクワクしながらやっているからできるんです」と話してくれた。そのとき、うれしそうな表情で明かしてくれたことを、今でもよく覚えているんだよね。
濱口: 本当にそう(みんな会社のことが好き)なんだと思います。
荒木: そう考えると、やっぱりいい会社なんだなと感じるよね。もちろん会社だから、いろいろなことがあるとは思うけれど、それでも、ふいに投げかけた質問にあんなふうに返してくれるのは、やっぱり社員の間にしっかり浸透しているからこそだと思う。
それから、エン・ジャパンさんの受賞理由の記事か、インタビュー記事だったかは忘れてしまったけれど、ウェブ社内報を担当しているかたが話していた内容で印象に残った言葉があった。それは、「うちの会社は、こんなに面白いのに、それを外に出さないのは『もったいない』と思った」ということ。
この「もったいない」という言葉が一つのキーワードだと思うんだよ。これは発信すべきだ、と感じたということ。そして実際に発信を始めて、1年経ったら、「どの記事が1番読まれたか」というアワードまで『en soku!』内でやっていて、それもすごくいいなと思った。
もちろん、みんなに見せる前提で書いているから、企業秘密や他人のプライバシーを侵害するようなことは書いていない。でも、だからこそ、そういう姿勢でやっているのは、デジタル時代の企業の情報発信として、本当に模範的な在り方なんじゃないかと思って見ているんだよ。
キリンでは「なぜ、この熱い思いを伝えないのか」の疑問から始まった
荒木: 「もったいない」というキーワードでいえば、キリンホールディングス(以下、キリンさん)の話にも共通する。キリンさんには「コーポレートコミュニケーション部」という部署があるんだよね。これは広報やパブリックリレーションズと同じ意味で、日本広報学会でもそれらは同義だとされている。そのキリンさんに関わる話なんだけれど、2023年1月に『ステークホルダーを巻き込みファンをつくる! オウンドメディア進化論』(平山高敏 著・宣伝会議 刊)という本が出ていて、その中でも「もったいない」というキーワードがあった。
著者の平山さんは、元々キリンの社員ではなく、デジタルマーケティングの分野で活動されてきたかた。いろいろな企業のウェブ制作やマーケティングを手掛けてきた中で、キリンのデジタルマーケティングの企画に関わるようになり、あるとき、商品担当者にインタビューする機会があったそうなんだ。
そのとき平山さんは、「キリンの人たちって、こんなに熱い思いやこだわりを持って仕事をしているんだ!」と感じたという。でも同時に、「なぜ、この熱い思いや取り組みを外に発信しないのだろう」「伝わっていないなんて、もったいない」とも感じ、「これはみんなに知らせるべきだ!」と気が付いた。
そこから平山さんは、「note」や、その他のオウンドメディアを使って、多くの社員の思いやこだわりを発信するようになった。その情報発信は、いわゆる機能面(マーケティング)ではなく、社員の情熱やこだわりを「キリンってこんな会社なんだよ」と感じられるような、感情や情緒が伝わってくるようなインタビューなんだよね。
インタビューをされた本人も「自分のことをここまで丁寧に書いてくれた」と喜んでいるようだ。だから、やっぱり伝わってくるものがあるんだよね。そういう発信をしないのは、本当にもったいない。やっぱり、キーワードは「もったいない」なんだよ。
濱口: なるほど。
荒木: それまでキリンさんは、自分たちの取り組みを「当たり前のこと」と思っていたんだよね。でも、外から関わった平山さんだからこそ、「この情熱、すごい!」「なんでみんなに伝えないの? もったいないよ」と気付けたわけだよ。
会社における「舞台裏」のコンテンツを集積するのが、ニュースルームの役割
荒木: 実はこれ、ニュースルームのコンテンツを考える上でもとても重要な視点なんだ。前回(#24)でも伝えたけれど、自分たちにとっては当たり前のことが、外から見ると決して当たり前ではない、ということがよくある。「それ、実はかなりこだわっているよね」とか「良い意味で変わっているよね」とか「そんなこと、やっているんだね」など。そういうことを、ちゃんと発信していくことが、人の心を動かすんだよ。
私の1冊目の著書『選ばれるブランディング・選ばれないブランディング 企業ブランド力向上の鍵を握る「舞台裏」』でも触れている「舞台裏」という言葉がある。その「舞台裏」のコンテンツを集めていくのがニュースルームの役割で、そこにこそ、人の心を動かす力があるんだ、と痛感した。これは、とても良い事例だと思っているんだよね。
あと、もう一つ面白い例を紹介すると、(少し前の話になるけれど)任天堂さんが学生向けの採用専用ウェブサイト「仕事を読み解くキーワード」というページを作っているんだよね。
このサイトでは、70人ほどの社員が登場し、どんな思いで仕事に取り組んでいるのかをインタビュー形式で紹介している。
しかも登場するのは、いわゆる商品開発やデザインなどの部署の人たちだけではない。総務部や経理部といった、いわゆるバックヤードや内勤、あるいは一般的に「コスト部門」とされる人たちも、しっかりと登場している。
そして、自分たちの仕事のどこにこだわっているのか、何にやりがいを感じているのか(醍醐味)などを語っていて、ちゃんと仕事に誇りを持って働いていることが、語っている内容から伝わってくる。
このサイトは採用のために作られたものだけど、それだけにとどまらない。随分と前にニュースになったんだけど、商品開発担当者のインタビュー記事を見ていた任天堂のゲームの愛好家からも「この人があのゲームを手掛けたのか!」「こんなにこだわりがあったんだ」などと、ますますその企業のファンになるような動きも見られた。
だからこそ、そのような情報を文字や映像として発信していくことが、広報においては非常に重要だと感じる。
濱口: そうですね。
荒木: なので、ニュースルームでも、そういったコンテンツをどんどん発信していくことが大切だと思う。自分たちの会社のありのまま(等身大)の情報を伝えることが何より大事なんだよ。無理に着飾る必要はないし、時には失敗してもいい。そういうことも含めて、積極的に発信していく場所としてニュースルームを活用してもらえたらいいなと思う。
濱口: めちゃくちゃ面白くて、いいですよね。
荒木: 面白い話って、実は社内に結構転がっていると思うんだよね。
濱口: 本当に、めちゃくちゃ転がっていますよね。私も従業員として働いていた期間が長かったので、従業員が日々考えていることも、結構面白いですよ。
(私は)経営者のかたといろいろお話させていただくようになってから、「経営者は孤独だ」とよく聞くようになったんです。でも私は、これまで何度も転職して、さまざまな業種や職場で、どんな従業員の人たちが働いているのかを見てきたので、その言葉を聞くたびに「なんて寂しいことを言うんだろう」と、実は感じているんです。
たしかに、経営者と従業員、特に経営幹部との間でもめ事が起こることもあると聞きます。でも、話をよくよく聞いていくと、どちらかが一方的に悪いというより、お互いに独りよがりになってしまっているだけなのかもしれない、と思うところがあります。
でも、そうした話ばかりでなく、経営幹部のかたや、現場で働くパートさんたちが、めちゃくちゃ熱意を持って会社のために頑張っているという話も、私はたくさん聞いてきました。それを(そういう人たちの思いが)、社長や取引先のかたがたが見たり聞いたりできたら、本当に大きな価値があると思います。
目の前で働いている人たちにスポットライトを当てる
荒木: そうだよね。だから、『日本経済新聞』や『日経産業新聞』(2024年3月末をもって休刊)、『日経MJ』、それから『日経ビジネス』のようなビジネス誌に載っている記事って、ただ「新しいこと始めます」っていうニュースだけじゃなくて、案外、開発者インタビューなども多いんだよね。それこそ『日本経済新聞』には「私の履歴書」という、有名な社長さんや有識者のかたが自分の人生を語る、自叙伝みたいなコーナーもある。それがまた、人気のコーナーなんだよ。
私がずいぶん昔に読んだ記事で印象に残っているのが、たしか、ロフト
(LOFT)さんの記事だったと思う。パート・アルバイトの意見をすごく大事にしていて、そこから商品開発が生まれたという話。
あるいは、カルディ(カルディコーヒーファーム)の記事では、スタッフが全員女性で、しかもほとんどがパートのかたたちなんだけど、皆さんとても積極的で、仕事の精度も高いという。そういう文化の中から、「こんな新しいものが生まれました」という話になると、それがニュースになるんだよ。それは、やっぱりみんなが知りたいと思っているということ。
だから会社の規模が大きいとか小さいとか関係ないんだよね。熱意を持って工夫している姿を知ることで、人の心が動く。
マスメディアを見ていると、人が何に関心を持つのかが分かる。だから、それを自分たちの会社に置き換えてみると、たしかに規模感は違うかもしれないけれど、気持ちの面では同じような思いで取り組んでいる人たちはいると思う。だからこそ、そういった情報をもっと熱心に発信していったらいいんじゃないかな。
ところで、『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系列、毎週土曜日:19時~20時台)という番組があるよね。
濱口: ありますね。
荒木: その番組で、プロフェッショナルな料理人たち、例えば、イタリア料理のプロが宅配ピザの会社の商品に対して「合格」「不合格」とジャッジしているよね。
毎回その番組を見るたびに思うのは、大手企業(の社員=料理人ではない)ではあるけれど、すごく工夫して、努力して、とにかく熱心に取り組んでいる。いわゆる店舗で料理を提供しているわけではないけれど、会社の開発部の社員たちが一生懸命に商品づくりに取り組んでいるんだよね。
そして、それを極めたプロの料理人たちが真剣に食べて、時にはうなるほど評価して、「合格」を出す。その様子を見た社員が思わず泣いている。
私はその社員の姿を見て、どんな会社にもドラマがあるし、創意工夫を重ねる中に、みんなさまざまな感情を抱えながら仕事をしているんだと感じる。だから、やっぱり、そういう情報を形にして発信していくことが大事だと思うんだよね。
あれはテレビだし、大企業だから取り上げられているけれど、そういうことを社内でも丁寧に切り取って、つぶさに声を拾って、インタビューして語ってもらう。(いきなり全部はできないので)それを少しずつ発見して伝えていくことが、いずれ企業の求心力や一体感につながっていくんじゃないかと思っているんだよね。
だからぜひ、デジタルの時代なんだから、マスメディアだけに意識を向けるんじゃなくて、自分たちのことは自分たちで発信していきましょう。
広報は、いうなれば「社内記者」のようなものだからね。だから、まずは自分たちの会社の周りで何が起きているのかを、目で見て、耳で聞いて、そして足を使って現場に行く。その上で、それを言葉にして文字にしていく。あるいは、映像にして伝えていく。それが広報の役割なんだよね。
そして、そういう情報がニュースルームに蓄積されていくことで、時間や空間(場所)にとらわれずに、多くの人たちに見てもらえるようになる。そうなれば、きっとそこから共感の輪が広がっていくんじゃないかと思う。
実際、周りから見たら「それ、面白いじゃん!」「なんで言わないの。もったいないよ!」というような話がどんな会社の中にもあるものだからね。
濱口: 「言わないと、もったいない話」は多いですよね。
荒木: そう、多い! もちろん、新しいお客さんをつかむために、いい人材を採用するために、マーケティングとしての情報発信もとても大事なんだけど、でも、ちょっと立ち止まってみてほしい。
立ち止まって、まずは自分たちの目の前で起こっていること、目の前にいる人たちのことを見てみてほしい。そこに、実はすごく光るものが絶対あるので、それにちゃんとスポットライトを当ててあげて、それを言葉にして、オープンにして、みんなに披露していく。
そういう取り組みを、企業の規模に関係なく、ぜひやっていってもらえたらなと思っています。
今回はちょうどいい感じで(放送終了予定通りに)終わりそう。ちょうど終了時間になるね。
濱口: 綺麗に整いましたね。いい時間だと思いました。
荒木: この『広報オタ倶楽部』が始まってから、来週の6月19日(木)でちょうど半年になります。これからもこの調子で、濱口さんと一緒に頑張って、皆さんにお届けしていきたいと思っております。
濱口: このマニアックな番組を、これからもよろしくお願いします。
荒木: そうですね、「(広報の)オタク」ですからね。
濱口: そこが醍醐味ですからね。
荒木: では皆さん、梅雨の季節でなかなかスッキリしない日が続きますが、今日もお仕事、頑張ってまいりましょう。いってらっしゃい。
濱口: いってらっしゃい。