【ポッドキャスト #71】LCCは安いだけじゃない──ピーチ航空の機内誌に学ぶ

鹿児島と関西を結ぶLCC・ピーチ航空。
その安さに惹かれて使い始めた濱口が、機内誌『MOMOMAG』やリブランディングを通じて感じたのは、単なる格安航空ではない「向き合う姿勢」でした。
安さと誠実さは両立できるのか。航空会社の広報設計から考えます。

音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#71
・Spotify:#71

以下、テキスト版です。ぜひご一読ください。

◆安さの先にある体験

濱口
最近、関西での仕事が増えていて、鹿児島から関空までピーチ航空をよく使っているんです。LCCなのでとにかく安いんですよ。時期によっては片道4,000円前後で取れることもあって、かなり助かっています。

荒木
すごいですよね。その安さだけでも十分魅力的なんだけど、濱口さんの話を聞いていて面白かったのは、単に安いだけではなかったということなんですよね。

◆機内誌が伝えていたもの

濱口
そうなんです。最初は正直、「安かろう悪かろう」くらいの感覚があったんです。でも乗ってみると、思っていた以上に丁寧で、その印象を変えたのが機内誌でした。

荒木
なるほど。

濱口
旅先の情報を並べるだけじゃなくて、そこで働く人がどういう思いでその仕事をしているのか、どうしてその土地でその営みが続いているのかまで書いてあるんです。読んでいると、移動中なのに少し気持ちが豊かになる感じがあって。

荒木
単なる観光情報ではなくて、背景や思いまで伝えているんだね。そこがいいですよね。

◆舞台裏を見せる誠実さ

荒木
私も調べてみたんですが、ピーチって機内Wi-Fiが使えない分、その時間を逆手に取って紙の機内誌をしっかりつくっているんですよね。しかもバックナンバーも公開している。そこはよく考えているなと思いました。

濱口
そうそう。しかも「ピーチの舞台裏」みたいなコーナーがあって、機内食や現場の仕事のことまで、すごく親しみやすく伝えているんです。

荒木
そこが大きいですよね。結局、安さだけじゃなくて、「どういう人たちが、どういう思いでこのサービスをつくっているのか」が見えるから、誠実さが伝わるんだと思います。

◆価格より、姿勢が残る

濱口
まさにそうですね。乗る前より、乗った後の方が好きになる感じがありました。

荒木
価格はもちろん大事なんだけど、それだけでは差別化しきれない。LCC同士でも競争があるわけですから。
その中で最後に残るのは、やっぱり企業の姿勢なんですよね。

濱口
安いから乗る、で終わらせない工夫があるんですね。

荒木
そう。ちゃんと向き合って、コミュニケーションしようとしている。その姿勢が、機内誌にもリブランディングにも一貫して表れている。そこがピーチ航空の面白さだと思いました。

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