Weekly Digest 先週の記事まとめ
11月19日(金)、『Yahoo!ニュース オリジナル』のニュースで「アンコンシャス・バイアス」という用語を初めて知りました。この日は「国際男性デー」。同記事は国際男性デーにちなんで「男らしさの呪縛」について、内閣府の調査結果に加え、独自調査も交えて報じていました。見出しにあった「男らしさの呪縛」が目に留まり、記事本文まで読んでみた次第です。
広報やマーケティングに携わっている人にとって、「バイアス」は頻繁に使われる外来語の一つです。この場合、「偏り」という意味で使われています。まだインターネットが現在ほど普及していないころ、「インターネット調査は、バイアスがかかっている」という言葉が現場では飛び交っていました。ですので、「バイアス」という言葉には割と慣れ親しんできたのですが、「アンコンシャス・バイアス」は「初耳」でした。
「アンコンシャス・バイアス」とは、性別に関する「無意識の偏見」や「無意識の思い込み」だといいます。内閣府・男女共同参画局は、今夏、「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査」を初めて行いました。8月13〜18日、全国の20〜60代男女10,334人を対象にインターネットモニターによるインターネット調査として実施しました。目的は「アンコンシャス・バイアスについて、気づきの機会を提供し、理解を促すことでその解消を図る」こと。「調査結果」と、「調査結果概要版」はリンク先をご参照いただきたい。調査結果で、性別の役割に「思い込みある」人が76%に上ることが分かりました。
日本経済新聞の電子版で記事を検索してみると、初出は2017年3月6日、女性リーダー育成に関する記事の中です。次が同年11月28日の記事で、見出しに「アンコンシャス・バイアス」が取り上げられるなど、主題として扱ったものでした。その後の20記事(11月23日現在)を含め、ダイバーシティ(多様性)の文脈で出てきます。男性上司や女性自身の「無意識の偏見・思い込み」が、女性の活躍や企業の成長を阻む、という論調です。
米国での研究が進んでいたり、米国企業の取り組みが注目されたりすることで外来語、カタカタ用語が次から次へとマスコミ報道では飛び交います。われわれビジネスパーソンは、無意識かつ無批判に、流行のカタカナ・ビジネス用語を企業社会の現場で使ってしまいやすい傾向があります。「カタカナ・ビジネス用語」を使うことが正しいし、遅れを取らないためには積極的に使うべき、という意識が広がっているのではないでしょうか。
「そもそも何なのか」を常に問うことが「無意識の偏見・思い込み」の呪縛から解放される一つの手立てでなるのでないでしょうか。
先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。
11月15日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#53 企業経営の成長5段階(2)
11月16日(火) KOHOgene News
【定期・無料】「広報PRを学ぶためのeラーニング(245講座)」「広報媒体作成のワークショップ(3種類)」「個別相談」のご案内
11月17日(水) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム 企業経営の成長5段階(2)
11月18日(木) イベント情報
【zoom】スタートアップ・中小企業向けのブランディングセミナーを開催
11月19日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
中級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 戦略設計と活動計画 戦略とは?/企業価値