初級講座「Ⅱ.組織能力編」 はじめに
こんにちは。荒木洋二です。
今回から初級講座「Ⅱ.組織能力編」を8回にわたり、解説します。
まず、今回は「Ⅰ.理論・基礎知識編」と「Ⅲ.実務能力編」とのつながりについて説明します。その後、続いて「Ⅱ.組織能力編」の全体像を解説します。
■講座の全体像
企業・組織として、自らを取り巻く関係者(利害関係者)と良好な関係、信頼関係を築いていくためにはコミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションを構成する大事な四つの要素は「みる(見る・観る・視る・診る)・きく(聞く・聴く)・考える・話す(伝える)」でした。
「初級講座」「中級講座」で構成される本講座全体を通して、次のスライドに記載されているように四つの要素全てを身に付けられる構造になっています。
補足説明します。
「理論・基礎知識編」は、「そもそも何?」という名付けて「そもそも論」を解説しています。基本的な知識を習得する講座です。考える、思考するため、つまり論理的思考の基礎となる内容です。コミュニケーションの四つの要素のうち「考える」に当たる部分です。
全ての実務・実践の土台を形づくるものです。基本的な理解なくして、実践しても意味がないと言っていいでしょう。何のために実務を行っているのか。どんな目的でどんな成果を生み出すための実務なのか。分からずに取り組めば、実務を担当する者がやればやるほど空しさを感じたり、疲弊したりします。個人の成長なくして組織の成長もあり得ません。遠回りに見えても基本知識を習得することは欠かせないのです。
その上で、組織としてどんな能力を備えるべきかを解説するのが「組織能力編」です。そして、広報担当者個々人がどんな能力を備えるべきかを解説するのが「実務能力編」です。いずれも「考える」という要素はもちろん関わってきます。全てに共通しています。
今回の「組織能力編」においては「みる(見る・観る・視る・診る)・きく(聞く・聴く)」を学びます。
広報担当者だけでなく、組織全体で取り組む内容です。経営者や役員をはじめ、部署ごとでも必要な情報、深く知っておくべき情報があります。
広報担当者が担う重要な役割は、利害関係者に価値を伝えることです。「伝える」ために必要な能力を学ぶのが「実務能力編」です。自社の魅力をどうやって見える化するのか。見える化したコンテンツを利害関係者にどう伝えるのか。魅力がしっかりと伝わるためには、共感を獲得するためにはどう表現し、どう伝えるのか。広報担当者の能力が問われます。
■「組織能力編」概要
続いて、「組織能力編」の概要を説明します。次のスライドをご覧ください。
組織として、「みる・きく」能力が必要です。「みる・きく」とは一体何なのか。具体的には何をすべきなのか。まず、ここを説明します。
次に仕組みをつくらなければなりません。組織として実行できる態勢をつくるということです。何をすべきかが分かったならば、そのためにどうすべきかを考えなければなりません。組織はどうあるべきか、どういう組織にすべきなのかを説明します。
「組織能力編」で学ぶ内容は、「みる・きく」と「仕組みをつくる」の二つに大別して解説します。
■みる・きく
「みる・きく」の講座は次のスライドに記載した三つに分けて説明します。
■仕組みをつくる
もう一つの「仕組みをつくる」の講座は次のスライドに記載した三つに分けて説明します。
次回から「みる・きく」の講座を3回にわたり、一つ一つ解説します。