30秒で作業やミーテイングスペースを確保 立地や「はかどる・生産性が上がる」空間環境にこだわり「場所探し」に悩む人たちを支援
第5回 広報人インタビュー
株式会社FEEEPの経営企画室にて事業開発に携わりながら、主としてシステム開発マーケティング、店舗開発を担う植松 成将さん
◇ 「駅から約数分の立地で30分ごとの課金型ミーテイングスペース
荒木:植松さんにどのようなことを相談できるのか。何を解決してくれる人なのかということを教えてください
植松:はい。外で作業をしたい、またはミーティングをしたい場合のミーティングスペースの需要に関して、解決できます。場所をお探しのご相談に関して、「こんなサービスがありますよ」とご案内する形態です。
荒木:都内でミーティングスペースが持てず、困っている場合は「ご相談ください」ということですね。今はオフィスを持たない事業者も増えていますから、「今からどこか場所が必要だ」となったときに相談できるということですよね。
植松: はい、そうですね。
荒木:そのサービス名やサービスの提供場所などについて教えてください。
植松:FEEEP(フィープ)というサービス名で行っております。現在提供可能な場所は、新宿、渋谷、池袋、新橋、上野、秋葉原の6店舗ですが、今後は、東京都内の主要駅、そして横浜など必要な場所をカバーする予定です。
お客様が使いやすいように立地もこだわっており、駅を出て1分〜5分くらいの抜群の立地にあることが多いです。
渋谷は、スクランブル交差点近くのビル(地下1階)にあります。渋谷駅前ビルTSUTAYA向かい(QFRONTを前にして、左側)です。新宿店は新宿駅地下直結、新橋店はニュー新橋ビルの1F、池袋は池袋駅東口目の前にあります。
荒木:他社のサービスで「TKPさん貸し会議室」のようなサービスがありますが、そのようなサービスに比べて、価格が安いということですか。
植松:そうですね。部屋の規模自体が異なるのですが、FEEEP(フィープ)は、6人部屋と1人部屋がメインでして、今ですと、6人部屋の半個室は1時間1,600円で設定しています。Wi-Fi(ワイファイ)も電源も用意ができています。入り口に自動販売機がありまして、提供する空間は、きれいで清潔をコンセプトに設計しています。当空間での食事は不可(匂いや汚れなど防止のため)となっていますが、蓋がある飲み物のであれば利用可能です。現地ですぐに飲み物を調達できる状態です。部屋タイプも複数あり、例えば渋谷店ですと、1つの店舗に6人席が8席、1人席が6席ぐらい用意しています。
◇ 「外でも仕事に集中できる場所が欲しい」 登録や審査不要ですぐに利用できる空間の需要
荒木:なぜこのようなサービスをされているのですか。
植松:私自身が、フリーランスをやっていたので、外での作業や打ち合わせなどのとき困ることが多くありました。最近はオフィスが削減されたり、副業や自分で事業を始めるフリーランスの人が増えたりする一方、今まで使っていたカフェがコロナで閉業したり、zoom禁止になってしまったりなど、場所の確保が難しい現実があります。
私はクリエイターの仕事を行う際、机の広さや周りの環境、ディスプレイやパソコンがあるかないかで(時間当たりの)生産性がかなり変わると思っています。そのため、常に環境の整った自宅で作業をするのが理想ですが、常に同じ場所だとマンネリ化してしまったり、お客さまとの商談が多くなると外に出ないといけなかったりするため、外で落ち着いて集中して仕事ができる場所が欲しいなと思っていました。しかし、そのような環境の整った場所がないことに気が付きました。
コワーキングスペースやシェアオフィスなどの形態で借りられるところは多くあるのですが、すぐ登録して、すぐに使えるところが意外と少なくて。登録や審査が必要なことも多いです。そのようなときに、知り合いが今の「ビジネスを立ち上げる」ということで、私がユーザーとして「利用したい」という思いと、このビジネスにとても可能性を感じたことが、始めたきっかけです。
私は創業当時から参画し、ミーティングブースの設計から店舗開発、システム開発、マーケティングなど、幅広く携わり、今は経営企画兼PM(プロジェクト・マネジャー)という立場で関わっています。今までは学生時代から、動画クリエイターやウェブ制作などをメインに活動していましたが、現在は本事業に力を入れています。
◇ 清潔感や電源・モニターなどの設備にこだわった生産性を高める空間づくり
荒木:FEEEPにはどのような特徴がありますか。例えば、リモートワークボックスやコインスペースなど、さまざまなサービスがある中、当サービスの強みはどこでしょうか。
植松:サービス設計に関しては、立地が都心主要駅すぐ近くという抜群にいい点もありますが、スペース自体がとてもきれいで環境が整っており、作業は集中でき、人を招待しやすいところがあります。SNSでもインフルエンサーのかたを通して、いろいろな人が見て、Twitterで話題に上るといった現象が起きています。机の中央部分に多くの電源を用意しています。ワイヤレス充電やUSBなど、とても充実しています。
カフェとは異なる、しっかりと落ち着いた環境で、大事な商談やおもてなしができる空間であることが特徴です。設備の面では、55インチの大型モニターを設置し、クリエイター関係の利用者の使い勝手の良さは定評がありますね。
使用いただくソファーの座り心地にもこだわっていて、FEEEPのソファの座り心地を一度体験してしまうと、もう他の椅子では満足できない人も出てきています。FEEEPのソファは、何時間座っても本当にお尻が痛くならないし、疲れないんです。空間全体を通しても、清潔感に加えて音や匂いについても気を配り、集中できる環境となるように設計しています。
予約体験もスムーズで、アプリは30秒ほどでパッと予約できるUX(ユ―ザー・エクスペリエンス)になっています。初めて使う人でも、その場で、登録料・年会費一切なし、審査もなしですぐに登録して利用することができます。本当に時間がないときでも、その日にFEEEPを知った人でも、アプリをダウンロードしたらすぐに予約できます。
◇ 東京都内の主要駅全てを網羅 利便性の高いミーテイングスペースを提供
荒木:現在は6店舗ですが、今後はどのように展開していく予定ですか。
植松:はい、東京都内の主要駅は全部カバーしたいと思っています。また横浜や埼玉などニーズが多い地域も検討しています。
荒木:アプリは、ダウンロードした時点では課金されず、使用した分だけ料金が発生するという仕組みでしょうか。
植松:はい、そうです。ダウンロード後の登録の際に、クレジットカード情報を登録することで自動決済ができるという流れです。
荒木:私も使用してみたいと思っています。今まで利用したことのあるサービスは、便利なんですが、ボックスなので息苦しかったり、閉鎖的な空間が苦手な人もいたり、デメリットがあると思います。自分の体験では、席を外す際に、携帯電話やパソコンなどを忘れて出てしまうと自動で閉まってしまうことが起こることもありますね。空間の使い方については、一人で利用中にウェブの会議を始めるような使い方も可能でしょうか。
植松:はい、全く問題なくご利用いただけます。