【ポッドキャスト #92】心配をかけたくない――急な入院で考えた伝え方

2週間の入院をきっかけに、荒木洋二が仕事と時間の使い方を見直しました。
朝会が育てた習慣を振り返りながら、再開時期を決めずに休止した理由を語ります。
これから何に力を注ぐのか。研究と実務に向き合う時間や、目の前の人との関係を改めて考える回です。
音声(番組)は以下より聴取できます。
・ポッドキャスト:#92
・Spotify:#92
以下、テキスト版です。ぜひご一読ください。
荒木
前回は、入院と退院にまつわる話をしました。
2週間、普段とは違う環境で過ごしたことで、これからの仕事や時間の使い方についても、いろいろ考える機会になりました。
濱口
2週間は、結構長いですもんね。
荒木
長かったですね。
朝会も休むことになり、日々の動きが変わりました。その中で、自分の会社をこれからどうしていくか、何に力を入れるべきかを、落ち着いて考えられたんです。
◆朝会がつくってくれた、朝の習慣
荒木
「みんなのHomeRoom」は、平日の朝9時から開いていたオンラインの会です。
濱口さんも、何度か参加してくれましたよね。
濱口
そうですね。以前、2、3回参加させていただきました。
荒木
私は長く自宅兼事務所で仕事をしているので、出勤する時間が決まっているわけではありません。朝会を始める前は、朝の過ごし方も、それほど定まっていませんでした。
それが、朝起きて準備をし、9時から皆さんと話すという習慣になりました。
新聞の一面を紹介するために記事を読んだり、各曜日の内容を準備したり。会は30分ですが、終了後に雑談が続き、10時ごろまで話すこともありました。
この繰り返しで、朝の生活にリズムができたことは、私にとって大きかったです。
◆朝の時間を、これからの仕事にどう使うか
荒木
入院中も、朝早く起きる生活になりました。
朝会を休んでいたので、その時間に資料を作ったり、考えを整理したりすると、思っていた以上に仕事が進んだんです。
朝の2時間は、自分にとって貴重な時間なんだと改めて感じました。
濱口さんは、朝型ですか。それとも夜に集中する方ですか。
濱口
どちらかといえば夜ですね。出張先で、まとめて仕事をすることも多いです。
荒木
私は朝会のおかげで、朝に集中する習慣ができていたんでしょうね。
ちょうど、これまでの経験を生かした(広報内製化)支援に手応えを感じ、今より多くの企業に届けたいと考えていた時期でもありました。
ただ、仕事が増えても、同じ品質とスピードを保てるのか。そのために、時間をどう使えばよいのかという課題がありました。
入院中に集中して仕事を進める中で、時間の使い方を変えれば、取り組めることも変わるのではないかと感じたんです。
また、日本広報学会に初めて論文を提出した後でもあり、さらに研究したいこともありました。
研究で考えたことを実務で確かめ、実務で感じたことをまた考える。その両方を行き来する時間も、大切にしたいと思いました。
◆再開を約束せず、いったん立ち止まる
濱口
入院する前に考えていたことと、入院した後では、何か変わったところはありますか。
荒木
もともと考えていたことを、今回の出来事をきっかけに切り替えようと思いました。
朝会をこれからどうするかは、実は年明けごろから考えていたんです。
濱口
そもそも、そうだったんですね。
荒木
はい。毎日顔を合わせたり、発信を続けたりすることには意味があります。
一方で、文章の発信も続けていますし、あれもこれもと広げるだけでよいのか。今後、何に一番時間を使いたいのか。そのことを考えていました。
朝会はゆるい会ですが、準備もありますし、気持ちも向けています。開催している30分だけの話ではないんです。
そこで、再開時期を決めずに休止することにしました。
「いつまでに再開します」と言えば、それがまた義務になります。かといって、「もう二度とやりません」と決めるつもりでもありません。
再開するなら、形を変えるのか、毎日ではなくするのか。そうしたことも含めて、いったん自由に考え直したいと思いました。
濱口
また考えて始めることになれば、以前とは違う形になるかもしれませんね。
荒木
そうですね。
まず一度区切りをつけて、今まで考えていたことを整理する。自分なりの「選択と集中」でもあるのだと思います。
◆理念の見直しと、仕事の見直しが重なった
荒木
会社としても、創業の節目に合わせて、企業理念と行動理念を刷新した時期でした。
新しい理念を発表し、なぜその言葉にしたのかを、4回のコラムで説明していました。
これから会社として何を大切にし、どんな仕事をしていくのか。その方向を言葉にした後で、入院して考える時間を持ったわけです。
濱口
いろいろな節目が重なっていたんですね。
荒木
そう思います。
これまで続けてきた活動も含めて、自分のやっていることを組み直す時期なのかなと感じました。
濱口
その話を聞くと、退院後の二宮さんとの収録で、荒木さんがあんなに楽しそうだったのも、なるほどと思います。
荒木
二宮さんが来てくださったのも、よいタイミングでしたね。
「社員ファースト」という話を聞いて、以前から大切だと思っていた、目の前の人に向き合うことを改めて考えました。
新しい出会いも大切です。ただ、今、関わっている人たちを大切にすることは、入院中にも考え直したことでした。
これから挑戦したいことはあります。その一方で、目の前の仕事や人との関係をおろそかにせず、一つずつ進めていきたいと思っています。

