Weekly Digest 先週の記事まとめ

9月9日、日本経済新聞に掲載された一つの記事が目に留まりました。ミダックホールディングスのSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを紹介した記事です。同社は静岡・浜松市に本社を置く、東京証券取引所一部上場企業です。1952年創業ですから、まもなく70年を迎えます。産業廃棄物処理を主要事業としています。

SDGsはブームの様相を呈しています。今週のコラムでも紹介したとおり、認定する団体も複数ありますし、自治体が主導して取り組んでいる例もあります。ただ、既存の事業内容をSDGsに掲げる17の目標と照らし合わせて、ウェブサイトに掲載するだけの企業も見受けられます。
しかし、ミダックHDのSDGs活動には目を見張るものがあります。同社は、SDGs推進体制を構築し、今年の4月1日より運用を開始しました。MSLP制度(ミダック・サステイナブル・ライフポイント制度)を設け、社員によるSDGs活動を促進する計画です。
同社ウェブサイトによれば、「SDGsのD(Development:開発)をより身近なL(Life:生活)に置き換え、環境・社会に貢献する活動として会社で定めたものを生活の中で実施して報告するとポイントが付与され」、「そのポイントを1年ごとに集計し、還元金が支給される制度」で、「全社員にMSL宣言(ミダック・サステイナブル・ライフ宣言)をしてもらい、実行に励んでもらう」といいます。勤務時間外の災害ボランティア、地域の子どもたちへのスポーツ指導、地域防災訓練への参加、ハザードマップの確認などを奨励しています。

日経新聞が記事で取り上げたのは、SDGs活動の対象を社員だけでなく、地域社会にも広げていることでした。「ミダックSDGs応援団」制度を設け、9月1日から運用を開始しました。対象は、静岡県浜松市または長野県下伊那郡売木村の在住者、同社株主(個人)。さらに、同社の経営理念とSDGs推進規程の目的の賛同者、同社のSDGs活動を応援し、自らの生活の中でSDGsマインドを持って活動している人としています。

今後、同社のSDGs活動を注視したいと思います。

先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。


9月6日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#44 危機のときにこそ「舞台裏」(5)


9月7日(火) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム 危機のときにこそ「舞台裏」(5)


9月9日(木) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
中級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 広報・PRの歴史 日本における誕生と歴史(3)


前の記事へ 次の記事へ