Weekly Digest 先週の記事まとめ
2月28日(月)、東京・銀座で開催されたセミナーに参加しました。主催は、筆者が理事長を務める日本リスクマネジャー&コンサルタント協会(略称RMCA)。テーマは「海外進出企業の安全対策とセキュリティ・危機管理マネージャーの実務」。講師は危機管理コンサルタントの丸谷元人氏。
丸谷氏の講演内容は圧巻でした。テロや紛争が起こっている国でもセキュリティマネジャーとして活躍し、1年かけて世界のテロ現場を視察してきた経験があります。柔和な口調と表情で語りながら、その臨場感と迫力に90分間、終始圧倒されました。体験に裏打ちされた言葉は一つ一つが重く、ずしんと響きました。
ロシアが2月24日、ウクライナへ軍事侵攻しました。ただ、刻々と報道されるニュースは、メディアによって編集されています。国際情勢に関するニュースは「表舞台」の情報に過ぎません。しかも明確な意図を持って報道しているし、同じく報道しないことがあります。現地・現場で見聞し経験したことこそ、まさに「舞台裏」の情報です。丸谷氏は、国際情勢の「舞台裏」を知りつくしています。
最も印象深く、心に響いたのが「木を見るのではなく、落ちた実を見る」という言葉です。「木を見て森を見ず」とは、小さなことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえとして知られています。丸谷氏は、あえて森を見る前に木を見る、さらにもっと小さな実を、地に落ちた実を見るというのです。例えば、夏なのにみかん(収穫は9〜3月頃)が落ちていたら、何か異変があると気付くといいます。得心しました。
新型コロナウイルスに関する報道に続き、マスメディアの凋落ぶりを身につまされた時間でした。
先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。
2月21日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#66 企業の魅力を考察する(6)
2月24日(水) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム 企業の魅力を考察する(6)
2月25日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
中級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 経営と広報 CSRの基礎 〜CSRとは(2)〜