Backstage #5 中外製薬とオムロンの協業、その「舞台裏」を伝える

モノづくりスペシャリストのための情報ポータル『MONOist』(アイティメディア)に興味深い記事を二つ見つけました。アイティメディアは20年以上続くウェブメディアです。私がPR会社に入社したのが26年前。当時、主要顧客はIT(情報通信技術)やデジタル領域の企業だったため、同社を訪問したり、記者たちと日常的にメールや電話でやり取りをしていたりしていたことを思い出します。

少々脱線しました。興味深い記事とはどんな記事なのか。一つは「表舞台」の記事、もう一つがその「舞台裏」の記事です。

いずれも中外製薬オムロンの協業を伝える記事です。一つ目の記事は協業内容に関する記事(2023年7月19日)です。もう一つが両社がどうやって出会ったのか、その「舞台裏」を伝えた記事(2023年7月27日)です。メディア(報道機関)は、社会、視聴者・読者がどんな情報を求めているのか、常にアンテナを張っています。どんな情報を社会、視聴者・読者に伝えるべきなのかを熟考しています。そんな彼らは今回のように事実(協業)という「表舞台」の情報だけでなく、どうして(WHY)という理由や背景など「舞台裏」の情報もしっかりと取材して発信しています。

ここまでインターネットが普及した現代、企業広報も変化する兆しが見えてきました。確かにマスメディアは「舞台裏」の情報を発信することに長けています。しかし、それは決してマスメディアの専売特許ではありません。これからは企業自らが、自社の「舞台裏」の情報を発信していくべきではないでしょうか。

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