Weekly Digest 先週の記事まとめ

コラムの連載テーマ「危機のときにこそ『舞台裏』」の中で、心理的安全性について何度か言及しました。心理的安全性を阻む要因には3段階あるといいます。①行動・スキル②関係性・カルチャー③構造・環境の三つです。

現在、コラムでは「CSRからISRへ」のテーマで、産業界の業界構造に関して考察しています。コンビニエンスストア業界は、フランチャイズチェーン(FC)方式を採用、成長の過程で独特の業界構造が築かれてきました。コンビニが社会にもたらした便益が、大勢の人に受容されたからこそ、成長を遂げることができたことは言うまでもありません。しかし、価値を共に生み出す、提供する仲間であるFCオーナーに対して、どんな姿勢で向き合ったてきたのでしょうか。コンビニ各社にとって、FCオーナーは重要なステークホルダーです。もちろん、そのもとで働くアルバイトスタッフも同様でしょう。


新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する前年の2019年、コンビニの店舗数は初めて減少に転じたといいます。コンビニ業界は、コロナ禍直前に、ブラックバイト、ワンオペ、24時間営業強要など、課題が一気に噴出しました。全てとは言いませんが、多くのオーナーやアルバイトたちにとって、心理的安全性が著しく乏しい職場環境だったことが容易に想像できます。業界構造が強く影響を及ぼし、社会的な責任を遂行することを阻んでいたと推測できます。ステークホルダーと向き合わずに逃げていた、と批判されても仕方がない状態でした。

9月10日、日本経済新聞がファミリーマートの無人店舗の取り組みを報道しました。2024年までに無人店舗を1,000店舗展開するといいます。大きな社会環境の変化がコンビニ業界の構造や慣習を変革する契機となり得るのか。大手各社の動向から目が離せません。

先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。


9月13日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#45 CSRからISRへ(1)


9月14日(火) KOHOgene News
【定期・無料】「広報PRを学ぶためのeラーニング(245講座)」「広報媒体作成のワークショップ(3種類)」「個別相談」のご案内


9月15日(水) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム 危機のときにこそ「舞台聴くコラム CSRからISRへ(1)


9月17日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
中級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 広報・PRの歴史 日本における誕生と歴史(4)


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