Weekly Digest 先週の記事まとめ
医療制度などに関する日本経済新聞(2021年12月26日付け)の記事が興味深く、示唆に富む内容でした。コロナ禍で日本の「かかりつけ医」が全く機能しなかったことを、厳しく指摘する記事でした。
機能しなかった原因として、日本と英国の外来診療の流れなどの違いを示していました。英国では「家庭医(総合診療専門医)」制度があります。住民は家庭医に登録します。家庭医は住民の健康管理に責任を持つ立場です。最初の受診は家庭医のみが原則で、必要に応じて専門医を紹介する、という仕組みです。休日も夜間もチーム医療で対応します。そのため、健康問題の9割は家庭医が解決できるといいます。
一方、日本では開業医による診療所が専門で分かれています。内科、小児科、外科、皮膚科などです。健康管理にも責任は持ちませんし、休日・夜間には対応しません。最初に患者の状態を総合的に判断できる医師、総合診療専門医が日本にはいません。実際、筆者も5年ほど前、総合医の必要性を熱心に説く医師に会ったことがあります。
同記事を読んで強く思ったことがあります。自らの仕事に関連付けたことなので、少々飛躍しています。
当社が今年の10月に立ち上げた会員制度「広報人倶楽部」は、中小・中堅企業、スタートアップの「家庭医」でありたい、という思いが湧き上がりました。企業・組織のコミュニケーション分野における「家庭医」です。
企業現場で飛び交う数多くのカタカナ・ビジネス用語たち。それらにいちいち「そもそも何?」と問いを投げ掛け、その本質をつかみ、実務に落とし込む。当社が創業以来、続けていることです。
そんな当社だからこそ、経営者が取り組む「企業ブランディング」に寄り添い、支援したい。そして多くの専門家とつながりつつ、必要があれば、最適な専門家を紹介したい。年の瀬にそんな思いを抱かせてくれた記事でした。
先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。
12月20日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#58 SECIモデル体験(4)
12月22日(水) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム SECIモデル体験(4)
12月24日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
中級講座 Ⅰ.理論・基礎知識 経営と広報 はじめに