Weekly Digest 先週の記事まとめ

大型連休終盤の7日(土)、一冊の書籍を購入しました。今さらと思う人もいるでしょうが、「アドラー心理学」の書籍です。『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎/古賀史健:著、ダイヤモンド社刊)が出版されたのは、今から約9年前です。アルフレッド・アドラー(1870年2月7日〜1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医です。フロイト、ユングと並ぶ心理学三大巨匠の一人と言われています。『嫌われる勇気』は、2014年にビジネス書ランキングの年間2位、2015年には1位を獲得したので購読した人も大勢いるでしょう。日本では無名に近い存在でしたが、この出版を機に一気に知られることになりました。舞台化やドラマ化もされたほどです。

筆者が今回購入したのは『嫌われる勇気』ではなく、2017年に出版された『アドラーをじっくり読む』(岸見一郎著、中公新書ラクレ)です。著者の岸見一郎氏は哲学者であり、アドラー心理学を1989年から研究、アドラー日本版の翻訳者としても知られています。「アドラー心理学」の第一人者といえる人物です。筆者の気持ちが少々ひねくれているのか(ベストセラーに対する意味のない抵抗感?)、体系的に全体を理解したいという気持ちもあってのことか。『嫌われる勇気』ではなく、『アドラーをじっくり読む』を選びました。

どうして突然、アドラー心理学に触れよう、学ぼうと思い立ったのか。当社が長年支援している、NPO法人エンチャイルドの広報担当者によるブログ記事(2022年5月7日)を読んだことがきっかけでした。その記事にあった「アドラーの共同体感覚(自己受容感、他者信頼感、所属感、貢献感)」という言葉を知り、即座にネットで購入手続きをしました。
専門分野と自負するパブリック・リレーションズを探究してみると、心理学と深く関わりがあることが分かります。当ニュースルームの「広報PRコラム」(第52回第53回第54回)では、米国の心理学者のアブラハム・マズローの提唱した「欲求階層説」を取り上げました。「企業経営の成長5段階」と題して、企業自身の成長や、企業と利害関係者との関係性の変化になぞらえて考察しました。「企業=法人=人」との認識に立っているからこその考察です。アドラー心理学も同様の視点で、示唆に富んだ内容にあふれているだろうと推測します。
いずれ広報PRコラムで「アドラー心理学とパブリック・リレーションズ」をテーマに連載を執筆したいと思います。

先週、NewsRoomに投稿した記事をまとめてご紹介します。


4月25日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#74 パブリシティの未来(8)


4月27日(水) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム パブリシティの未来(8)


5月2日(月) 荒木洋二のPRコラム
広報PRコラム#75 パブリシティの未来(9)


5月6日(金) 荒木洋二のPRコラム
聴くコラム パブリシティの未来(9)


5月6日(金) 図解と文字で学ぶ! 超解説「広報人 eラーニング」
初級講座「Ⅲ.実務能力編」 ファクトブックの作り方 はじめに(目次)


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