マンスリーレポート|2026年9月を振り返って

こんにちは。荒木洋二です。
このマンスリーレポートでは、前月にニュースルームで公開した内容を、月ごとの整理としてお届けします。
9月は、**「判断と応答を、次の行動へどうつなげるのか」**を、さまざまな角度から考える1カ月でした。
声を聞く。
事実を確かめる。
判断する。
理由を伝える。
しかし、そこで終わってしまえば、同じ問題が繰り返されるかもしれません。
何を受け止め、どのように判断し、その結果から何を学んだのか。その積み重ねが、次の判断や組織の仕組みを変えていくことまで考える必要があります。
「不正会計と企業統治」の最終回や、現場の感情と組織の判断を扱う短期連載を通じて、応答を一度限りの対応で終わらせないことの意味を、あらためて見つめました。
広報人倶楽部のニュースルーム
■9月の問い
組織は、自らの判断を問い直し、変えていけるか。
前へ進むことと、立ち止まって問い直すこと。
この二つは、必ずしも対立するものではありません。
成長を続けるためにも、現場の違和感や異なる意見を受け止め、判断の理由を確かめ直すことが必要です。
判断する人を責めるだけでも、制度を増やすだけでもなく、組織として学び、次の行動を変えられる状態をどうつくるのか。
9月の連載を振り返ると、その問いが共通して浮かび上がってきます。
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■9月の主な動き
経営理念
8月の企業理念再構築に続き、その意味を伝える連載の第3回、第4回を公開しました。
第3回は、判断と応答の履歴が信頼を育てること。第4回は、「企業の人格」を育てることから、信頼ある社会へと視野を広げることを扱いました。
創業時から大切にしてきた「企業の人格」という考えを、現在の企業理念である、
「良心を基準に、企業の人格を育て、信頼ある社会をつくる。」
へとつなぐ連載になりました。
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社会設計ノート
9月は、「不正会計と企業統治」と「責任の境界線」の連載を進めました。
「不正会計と企業統治」第11回では、再発防止策がなぜ機能しないのかを問い、第12回では、成長の論理と統治の論理が両立できるのかを考えました。
最終回で見つめたのは、成長を否定することではありません。成長を目指す過程で、別の判断や現場の声が見えなくなっていないかという問題です。
前へ進む力と、問い直す力。その両方を組織の中に持つことを考え、全12回の連載を締めくくりました。
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「責任の境界線」第12回では、役割を分けることで成り立つ社会の中で、責任の境界線を引き直せるのかを問いかけました。
家庭、企業、自治体、国。それぞれが全てを引き受けることはできません。だからこそ、役割の境界に何が残されているのかを見つめることが、引き続き重要な問いになります。
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SRCF理論
9月は、
「SRCF理論:第9回 ステークホルダー重層構造の時代」
を公開しました。
社員が自社の商品を買う。顧客が株主になる。取引先で働く人が、その企業の商品を愛用する。
一人の人が、企業との間に複数の立場を持つことがあります。
社員、顧客、株主、取引先という区分だけでは捉え切れない関係を、重なり合うものとして見つめ直す回となりました。
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Case Study
9月も、年間連載と短期連載を並行して公開しました。
MLB第9回では、危機そのものではなく、危機の後に何が起きたのかを考えました。
問題を早く収束させることだけでなく、何を判断し、何を変え、その後どう行動したのか。傷ついた関係への応答が、再生の物語へとつながる過程を見つめました。
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HANA第9回では、「物語資本の再定義は起きるか」という問いへと連載を進めました。
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短期連載「感情は、どのように組織の判断になるのか」は、第2回から第4回を公開し、完結しました。
感情を受け止めることと、相手の要求をそのまま受け入れることは同じではありません。また、聞くこと、記録すること、決めることを、一人の担当者に背負わせない役割分担も必要です。
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最終回では、現場の応答を記録し、組織で振り返り、次の判断を変えることへと考察を進めました。個別の対応が、組織の学習やガバナンスにつながる道筋を考える連載となりました。
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月末には、新たに「総合商社は日本独自のビジネスモデルなのか」を開始しました。第1回では、なぜ広い機能を持つ企業群が日本に残ったのかという問いから、総合商社のビジネスモデルを見つめ始めました。
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広報オタ倶楽部
9月は、ポッドキャスト番組『広報オタ倶楽部』の対談テキスト、#85〜#88を公開しました。
リファラル採用、想定外が起きた時の企業の変化、YouTubeの広がり、そしてAIが文章を書ける時代の広報担当者の役割。
採用や情報発信の手段が変わる中で、企業と人との関係や、人が担う仕事を考える回が並びました。
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#85では、リファラル採用を仕組みの導入だけで考えるのではなく、日頃の信頼関係から捉え直しました。人に紹介してもらえる会社であるために、普段からどのような関係を築いているのかを考える内容です。
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RMCAジャーナル
9月は、ニデックの品質不正報告書を題材に、調査委員の選定を取り上げた記事を掲載しました。
報告書に何が書かれているかだけでなく、誰が調査を担うのか。
調査の体制や人選にも目を向け、組織の問題への向き合い方を考えるテーマとなりました。
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■9月に公開した主な記事一覧
経営理念
・第3回 判断と応答の履歴が、信頼を育てる
・第4回 「企業の人格」から、信頼ある社会へ
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社会設計ノート
・#32 「不正会計と企業統治」第11回 再発防止策は、なぜ機能しないのか
・#33 「責任の境界線」第12回 責任の境界線は、引き直せるのか
・#34 「不正会計と企業統治」第12回 成長の論理と統治の論理は、両立できるのか
広報人倶楽部のニュースルーム
SRCF理論
・第9回 ステークホルダー重層構造の時代
広報人倶楽部のニュースルーム
Case Study
年間連載
・MLB:第9回 危機と再生の物語
・HANA:第9回 物語資本の再定義は起きるか
・欧州ラグジュアリーブランド:第9回 日本の老舗との決定的な違い
広報人倶楽部のニュースルーム
短期連載
・感情は、どのように組織の判断になるのか:第2回 感情に応答しても、要求を受け入れる必要はない
・感情は、どのように組織の判断になるのか:第3回 一人に、聞く・記録する・決めるを背負わせない
・感情は、どのように組織の判断になるのか:第4回 現場の応答は、どこからガバナンスになるのか
・総合商社は日本独自のビジネスモデルなのか:第1回 なぜ広い機能を持つ企業群が日本に残ったのか
広報人倶楽部のニュースルーム
広報オタ倶楽部
・#85 リファラル採用は、仕組みより信頼から始まる
・#86 想定外が起きた時、会社は何を変えるべきか
・#87 YouTubeは、なぜここまで広がったのか
・#88 AIが書ける時代に、広報担当者は何をするのか
広報人倶楽部のニュースルーム
RMCAジャーナル
・「『ニデック品質不正報告書』調査委員の選定を誤ったといえる理由」
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各記事は、上記の各カテゴリー一覧からご覧いただけます。
■9月のお知らせ
「みんなのHomeRoom」は、再開時期を定めず休止を継続します
9月23日、オンライン朝会「みんなのHomeRoom」について、休止を継続する方針をお知らせしました。
2023年6月19日から続けてきた現行の毎朝開催をいったん区切り、再開時期は定めていません。
これまで参加してくださった皆さま、場を支えてくださった皆さまに、あらためて感謝申し上げます。
「居酒屋広報人」は、10月1日から再開します
9月25日には、木曜夜の少人数交流会「居酒屋広報人」の10月開催案内を公開しました。
10月1日は、久保田一さんとの共催で、中目黒の「ナカメオンザビーチ」から再開します。
事業や仕事の話から日々の暮らしまで、顔を合わせて言葉を交わせる場として、再びご一緒できることを楽しみにしています。
■9月のひとこと
9月の連載を振り返ると、残した履歴を、次の判断にどう生かすかという問いが見えてきます。
記録があることと、そこから学べることは同じではありません。
声を残していても、判断が変わらなければ、現場の負担は変わらないかもしれません。再発防止策を示しても、その後の行動につながらなければ、十分とはいえません。
何を受け止めたのか。
なぜ、その判断をしたのか。
その結果から、何を変えるのか。
問い直すことを、前へ進む力に変えていく。
9月は、判断と応答の履歴を、組織の学びにつなげることの意味を考える1カ月でした。
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■今月のご案内
ニュースルーム導入・実装支援
会社が何を大切にし、なぜその判断をし、どのような人々と関係を築いてきたのか。
そうした背景は、社長や一部の社員の頭の中だけにあると、必要な相手へ十分に伝わらないことがあります。
当社は、会社の判断、背景、関係の履歴を継続的に残す「ニュースルーム導入・実装支援」を提供しています。
記事を掲載するだけでなく、経営陣と担当者の役割を整理し、編集会議などを通じて、社内に運用体制をつくります。
蓄積した記事を、採用、営業、報道、取引先や地域との関係づくりにも生かしていく。会社への理解と信頼を支える基盤として、導入から運用定着まで伴走します。
