マンスリーレポート|2026年10月を振り返って

こんにちは。荒木洋二です。

このマンスリーレポートでは、前月にニュースルームで公開した内容を、月ごとの整理としてお届けします。

10月は、「つながること」と「関係が育つこと」の違いを、さまざまな角度から考える1カ月でした。

経営者が集まる。
企業同士が協力する。
球場に人が訪れる。
社員が経営者の話を聞く。

接点が生まれることには意味があります。しかし、それだけで信頼が深まり、次の協力につながるとは限りません。

出会った後に、どのようなやり取りが続くのか。
その経験から、何が残るのか。
関わる人や状況が変わっても、関係を更新していけるのか。

新しく始めた「経営者は、なぜ集まるのか」や、プロスポーツと地域の関係を考える連載を通じて、関係が育ち、次の行動を支える力になるまでの過程に目を向けました。広報人倶楽部のニュースルーム

■10月の問い

出会いや接点を、続いていく関係へどう育てるか。

人と知り合うことと、相談できる関係になること。
情報が届くことと、相手への理解が深まること。
場をつくることと、そこで対話が生まれること。

これらは、重なりながらも違うものです。

相手の話を聞き、約束に応え、経験を共有する。必要に応じて、関わり方や仕組みも見直す。

10月の記事を振り返ると、関係を増やすことだけでなく、生まれた関係をどう育て、続けていくかという問いが浮かび上がります。広報人倶楽部のニュースルーム

■10月の主な動き

社会設計ノート

10月から、新連載「経営者は、なぜ集まるのか」を始め、第1回から第4回までを公開しました。

出発点は、私自身がさまざまな経営者団体や交流の場に参加してきた経験です。

すでに離れた場で生まれた関係が、今も続いていることがあります。一方、所属を続けていても、以前と同じ関わり方をしているとは限りません。

所属している期間と、そこで生まれた関係が続く期間は、必ずしも同じではない。そのことから、経営者が集まる場の意味を考え始めました。広報人倶楽部のニュースルーム

第2回では、日本の外にも目を向け、団体の数を印象だけで比較しないことを確認しました。第3回では、政策提言、地域支援、学習、奉仕、仕事の紹介など、集まる目的によって場の役割が異なることを整理しました。

そして第4回では、「人脈は、いつ資本になるのか」へと問いを進めました。

人そのものを資源として扱うのではなく、人と人の間に蓄積された信頼や理解、応答の履歴を見る。その区別を大切にしながら、連載を進めています。kohogene.newsrooms.net

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SRCF理論

10月は、SRCF(ステークホルダー関係資本フレームワーク)理論の第10回、「デジタルと感情資本ネットワーク」を公開しました。

顧客の経験が社員に届く。社員の言葉が家族や取引先に届く。過去の記事が、現在の出来事をきっかけに読み返される。

デジタル化が変えたのは、情報が広がる速さだけではありません。経験や感情が、誰に届き、どのように受け止め直されるのか。その経路も変わっています。

フォロワーや接点の数だけではなく、人と人の間を、どのような経験や意味が行き来しているのかを考える回となりました。広報人倶楽部のニュースルーム

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Case Study

10月は、年間連載と短期連載を合わせて8本を公開しました。

年間連載では、それぞれ第10回へと進みました。

米大リーグ(MLB)では、世界へ広がることと、地域固有の文化を残すことの関係を考えました。共通の制度を持ちながら、それぞれの球団や地域の違いが価値になる構造を見つめました。広報人倶楽部のニュースルーム

HANAでは、成長と成熟を分けて考えました。熱量を同じ高さに保ち続けることではなく、関わり方が変わっても関係を続け、新しい人にも開かれていること。そのような成熟への分岐点を扱いました。広報人倶楽部のニュースルーム

欧州ラグジュアリーブランドでは、長沢伸也氏の研究をSRCFの視点から読み直しました。機能を超える価値が生まれることに加え、その価値がどこに蓄積され、どのように受け継がれていくのかを考えました。広報人倶楽部のニュースルーム

短期連載「総合商社は日本独自のビジネスモデルなのか」は、第2回から第4回を公開し、完結しました。

異なる企業や機能をつなぎ、一つの事業として動かすこと。組織の断絶を越えて、経験や関係を受け継ぐこと。そして、その蓄積を将来の選択肢につなげること。

総合商社の働きを、機能の多さだけでなく、関係を契約や運用の仕組みへ変える能力として見つめました。広報人倶楽部のニュースルーム

また、新連載「球団は、地域の何になるのか」を始め、第2回まで公開しました。

「プロスポーツ×地域活性化」という言葉を出発点に、来場者や消費が増えることと、地域に信頼や協働の関係が残ることを分けて考えています。

第2回では、北海道ボールパークFビレッジを取り上げました。繰り返し訪れる理由を持つ場の可能性とともに、地域に生まれる価値や負担、住民が関われる余地にも目を向けました。広報人倶楽部のニュースルーム

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広報オタ倶楽部

10月は、ポッドキャスト番組『広報オタ倶楽部』の対談テキスト、#89〜#93の5本を公開しました。

#89、#90では、リクライブ編集長の二宮翔平さんと、採用広報や企業ポッドキャストについて話しました。

遠くの求職者だけでなく、まず目の前の社員に届くものをつくる。会社の魅力を説明し尽くすのではなく、日常を飾らずに語る。社員の理解や共感を起点に、外部との関係を考える2回となりました。広報人倶楽部のニュースルーム

#91、#92では、私自身の入院をきっかけに、関係者への伝え方や、仕事と時間の使い方を振り返りました。

何を、誰に、どの順番で伝えるのか。そして、これから何に時間を使うのか。自分の経験を通じて、関係する人々への向き合い方を考えました。広報人倶楽部のニュースルーム

#93では、株式会社枠の白井康太さんを迎え、会議室づくりの依頼から、本棚とキッチンが生まれた事例を伺いました。

先に形を決めるのではなく、使う人の声を聞く。完成させることだけでなく、使われ続けることを考える。

対話の場づくりから、広報にも通じる視点を学ぶ回となりました。広報人倶楽部のニュースルーム

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RMCAジャーナル

10月は、私が出演した「リスクマネジメント・ジャーナル」第499回の動画を紹介しました。

テーマは、「福岡県議の発覚から考察 公人は裏アカ持ってはいけない?」です。

日本リスクマネジャー&コンサルタント協会(RMCA)の番組を通じて、公人のSNS利用をめぐる問題を考える回を掲載しました。広報人倶楽部のニュースルーム

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ニュースリリース・サービス

10月15日、「ファクトブック制作・更新支援」のニュースリリースとサービス紹介ページを公開し、20日から提供を開始しました。

未上場の中小・中堅企業を対象に、会社の事業、提供価値、実績、事業環境を、根拠とともに整理する支援です。

説明資料をつくるだけでなく、情報の確認先や更新手順まで整え、社内で使い続けられる状態を目指します。

これまでのニュースルーム導入・実装支援で培った実践を、単独でも利用できるサービスとして展開しました。広報人倶楽部のニュースルーム

「ファクトブック制作・更新支援」のニュースリリースを読む

■10月に公開した主な記事一覧

社会設計ノート

・#35 経営者は、なぜ集まるのか|第1回
・#36 経営者は、なぜ集まるのか|第2回 日本は「経営者団体大国」なのか
・#37 経営者は、なぜ集まるのか|第3回 経営者団体は、何をしているのか
・#38 経営者は、なぜ集まるのか|第4回 人脈は、いつ資本になるのか 広報人倶楽部のニュースルーム

SRCF理論

・第10回 デジタルと感情資本ネットワーク 広報人倶楽部のニュースルーム

Case Study

年間連載

・MLB:第10回 グローバル化とローカル文化
・HANA:第10回 成熟への分岐点――熱狂の先で、関係を更新し続けられるか
・欧州ラグジュアリーブランド:第10回 長沢理論をSRCFで読み替える 広報人倶楽部のニュースルーム

短期連載

・総合商社は日本独自のビジネスモデルなのか:第2回 総合商社は何をつないでいるのか
・総合商社は日本独自のビジネスモデルなのか:第3回 会社が消えても遺伝子は残るのか
・総合商社は日本独自のビジネスモデルなのか:第4回 総合商社はこれからの日本に何をもたらすのか 広報人倶楽部のニュースルーム

・球団は、地域の何になるのか:第1回 「プロスポーツ×地域活性化」では、見えないもの
・球団は、地域の何になるのか:第2回 人が集まる場は、関係が育つ場なのか――北海道ボールパークFビレッジ 広報人倶楽部のニュースルーム

広報オタ倶楽部

・#89 採用広報の「最初のリスナー」は、社員である
・#90 会社の魅力は、説明しすぎない方が伝わる 広報人倶楽部のニュースルーム
・#91 心配をかけたくない――急な入院で考えた伝え方
・#92 入院をきっかけに、仕事と時間の使い方を見直す
・#93 会議室を頼まれて、なぜキッチンをつくったのか 広報人倶楽部のニュースルーム

RMCAジャーナル

・「福岡県議の発覚から考察 公人は裏アカ持ってはいけない?」 広報人倶楽部のニュースルーム

ニュースリリース・サービス

・未上場の中小・中堅企業向けに「ファクトブック制作・更新支援」を10月20日より提供開始
・ファクトブック制作・更新支援 広報人倶楽部のニュースルーム

各記事は、上記の各カテゴリー一覧や案内リンクからご覧いただけます。

■10月のお知らせ

「居酒屋広報人」11月の開催案内を公開しました

10月27日、木曜夜の少人数交流会「居酒屋広報人」の11月開催案内を公開しました。

11月5日、26日は、中目黒の「ナカメオンザビーチ」。12日、19日は、「満天酒場三軒茶屋店」で開催します。5日は久保田一さんとの共催回です。

毎回のテーマを強く決めず、その日に集まった人や会話から、自然に話題が広がっていくことを大切にしています。

経営者、個人事業主、会社員など、どなたでもご参加いただけます。食事や会話を楽しむ場として、ご都合の合う木曜にご一緒ください。広報人倶楽部のニュースルーム

「居酒屋広報人」11月の案内を見る

■10月のひとこと

10月の記事を振り返ると、関係は「持っているもの」というより、関わり続ける中で育ち、変わっていくものなのだと感じます。

一度会ったこと。
同じ場にいたこと。
情報を届けたこと。

それらは、関係の始まりにはなります。しかし、その後に何を受け止め、どのように応えたのかによって、残るものは変わります。

大きな場をつくることも、広く情報を届けることも大切です。同時に、目の前の人の声を聞き、小さな約束に応え、次に関われる余地を残すことも欠かせません。

出会いを増やすだけでなく、そこから生まれた関係を、次の人や次の行動へどうつなぐのか。

10月は、その過程をあらためて考える1カ月でした。広報人倶楽部のニュースルーム

■今月のご案内

ファクトブック制作・更新支援

会社の情報はある。
けれど、会社全体を説明しようとすると、資料を探し、経営者や各部署に確認し直す必要がある。

そうした状態を整理するのが、ファクトブック制作・更新支援です。

どんな事業をしているのか。
誰に、どのような価値を提供しているのか。
どんな実績があり、どのような事業環境にあるのか。

既存資料の棚卸し、ヒアリング、事実確認、公表資料の調査を通じて、会社全体を説明する共通資料にまとめます。

完成した資料に加えて、情報の根拠や確認先、更新手順も整備します。取引先への説明、採用、社員教育、報道対応などで、継続的に活用できる情報基盤づくりを支援します。

ニュースルームの導入を前提とせず、単独でもご利用いただけます。広報人倶楽部のニュースルーム

ファクトブック制作・更新支援の詳細を見る

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